「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「北朝鮮を見る、聞く、歩く」(吉田康彦)

近くて遠い国、北朝鮮。以前、パスポートを作った時に、北朝鮮を除く」と書いてあったのが印象的だ。

さて、この本。このナゾの国の文化・芸術・市民生活とは?。そのエッセンを紹介しよう。


朝鮮半島を代表する料理のうち冷麺だけは北朝鮮が本場である。犬肉料理も伝統である。韓国では表向きは大半が姿を消したが、北朝鮮ではどこででも、おおっぴらに食べられる。北朝鮮では犬肉を「甘肉(タンコギ)」といい、公然と看板を出している。日本人は夏バテ予防にウナギの蒲焼を好むが、朝鮮民族犬肉の煮込み料理(タンコギジャン)に舌鼓を打つ


日本に肉食が普及したのは明治維新以降で、すき焼き、しゃぶしゃぶがその始まりとされているが、焼肉の普及は昭和20年代後半からの現象のようである。テーブルを囲んで直火で網焼きして、タレをつけて食する焼肉文化は「在日コリアン」が日本で広め祖国に逆輸出、これが普及したとされている


平壌都心部にイタリア料理レストランがオープンしたのは2005年だったが、その後の経営は順調で、スパゲティ、ピザ、その他のパスタ類がメニューにずらりと並んでいる。首都(大同江区域)にインスタント(カップ)ラーメン店がオープンした。これも大当たりで、一日平均1000個を売り上げているという。


朝鮮民族は、日本人や中国人のように緑茶もウーロン茶も飲まない。コーヒーや紅茶も飲まない。地方のホテルやレストランでコーヒーを注文すると、インスタントコーヒー「ネスカフェ」に最初からミルクと砂糖を加えたカップに熱湯を注いで立ち去ってゆく。豆を挽いていれる本格的なコーヒーは「高麗ホテル」など平壌の一流ホテルのレストランかコーヒーショップでしか飲めない。


その他、「映画は最大・最強の大衆芸術〜プロパガンダと芸術性を両立させた金正日」「オペラ・サーカス・マスゲーム北朝鮮自慢の舞台総合芸術」「教育とスポーツ」「観光資源と鉱物資源」「マスメディアと交通事情」など。


隣人を知らずして、先入観で判断してはいけない、かもしれない。オススメです。(・∀・)!