「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「名前のない女たち」(中村淳彦)

昔は「AV」といえば、「Audio Visual」を指したが、今では「AV女優」だよね。(^^ゞ


さて、この本。「毎年6000人ものAV女優が誕生している彼女たちは、なぜ「AV女優」という職業を選択したのか!?幸せを望みながら苦しんで、金と男とセックスに翻弄されながら、それでも現代を力強く生き抜く女性たちを徹底的にリアルに描いたノンフィクション」とてもこのブログでは紹介できないような赤裸々な表現が多数あるのだが、それは読んでいただくとして、そのポイントだけ紹介しよう。


・1990年代半ばのブルセラ・女子高生ブームあたりを発端に、現在に至るまで、カラダを売る職業の志願者が増え続けている。AV女優という職業は、その中でも最もリクスが高い職業としてかつては認知されていて、過剰な消費で経済的に破綻したり、メンタルが弱い女性の最後の手段として機能していた。だが2006年あたりを境に。AV女優を志願する女性が激増供給過剰の状態となって「なりたくてもなれない」層が現れるようになった。


最大の理由は、志願者が増えたからである。就職難、失業率の悪化、貧困率の上昇など不景気が引き金になっているものから晩婚化、恋人のいない女性の増加、離婚率の悪化などのライフスタイル、ITの進化といった情報革命、AV女優のトップがタレント化して社会に認知されたこと、女性の性倫理の変貌など、複数の原因が重なり合っている。


・AV女優という道を選んだ女性たちに「どうしてAV女優になったのか?」をテーマに取材し、AV業界の構造や女性たちの意識の変貌を探る。


その他、「AV業界に流入する高学歴の女たち」「自殺願望のあるAV女優」「売れなくなった女優が送り出される凌辱現場」「僅かなお金に追い詰められる女たち」「イジメ被害者、トラウマのその後」「AV女優をとりまく男たち」「AV女優と死」など。


うーん…なるほど。こんな裏事情があったのね…。男性陣、読んでみたいでしょ?オススメですよ。(・∀・)