一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「天才たちの日課 クリエイティブな人々のクリエイティブでない日々


天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々


この本はユニークだ。「フランシス・ベーコンからマルクスアガサ・クリスティからピカソフロイトからカフカまで──古今東西の小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督が、いかにして「制作・仕事」に日々向かっていたか?どんな習慣を身につけていたのか?」なのだ。それぞれの人物を特徴づける、日々の日課や毎日のスケジュールについて、部屋での様子や「仕事のお供」にした嗜好品など、これまでなかった視点で、天才たちの「制作・仕事」の秘訣をコンパクトにまとめた、161人の著名人のショートショート的伝記エッセイ!その中で代表的なものを紹介しよう。



トーマス・マン】1875〜1955


ドイツ人小説家トーマス・マンは、いつも午前八時に起きた。ベッドから出たあと、妻とともにコーヒーを飲み、風呂に入って着替えをすませ、朝食はまた妻といっしょに八時半にとる。そのあと9時に書斎に入ってドアを閉めると、来客があっても電話があっても、家族が呼んでもいっさい応じない。子どもたちは九時から正午まではぜったいに物音をたてないように厳しくしつけられた。その時間がマンのおもな執筆時間だった。

朝の難行が終わると書斎で昼食をとり、その日初めての葉巻を楽しむーマンは執筆中も禁煙したら、一日にタバコ12本、葉巻2本と決めていた。昼食後はソファで新聞や雑誌、本などを読む。四時になるとベッドに戻って一時間昼寝をする。五時になると家族といっしょに紅茶と軽食をとる、それから手紙や書評、新聞記事などを書きーこれは電話や来客があると中断することが可能だーそのあと散歩に行く。そして七時半か八時に夕食で、この時間に家族といっしょに客をもてなすこともある。そうでなければ妻とともに読書をしたりレコードをきいたりして過ごし、十二時になると夫婦別々の寝室で床についた。


ニコラ・テスラ】 1856〜1943


交流電力技術の開発者として名高い発明家のニコラ・テスラは、トマス・エジソンの事務所で若い見習い技師だったこと、毎日午前十時半から翌日の午前五時まで働いたエジソンは「いままでよっく働く助手は何人もいたら、おまえほどの働き者は初めてだ」とテスラにいった)。のちに自分の会社を立ち上げてからは、毎日正午にオフィスに着き、夜の十二時まで働き、休憩は午後八時にホテルで夕食をとるときだった。

夕食はいつも細かい手順に従って、一人で食べた。まず電話で料理の指示をしておく。レストランに着くと、いつもの席に案内される。そこには十八枚の清潔なリネンのナプキンが重ねて置かれている。テスラは料理を待ちながら、ナプキンで、すでに光り輝いてい銀器やガラス器をていねいに拭き、使ったナプキンを一枚ずつテーブルの上に積み重ねていく。料理がくるとーわざわざボーイ長が運んでくるー心のなかで、すべての料理の体積を計算してから食べる。これは子どものころからの奇妙な癖で、それをしないと、ぜったいに食事を楽しむことはできなかった。


村上春樹】1949〜


長編小説を書いているとき、村上は午前四時に起き、五、六時間ぶっとおしで仕事をする。午後はランニングをするか、水泳をするかして(両方するときもある)雑用を片付け、本を読んで音楽をきき、九時に寝る。「この日課を毎日、変えることなく繰り返します。繰り返すこと自体が重要になってくるんです。一種の催眠状態というか、自分に催眠術をかけて、より深い精神状態にもっていく」村上によると、長編小説を仕上げるのに必要な期間ずっとそれを続けるには、精神的な鍛錬だけでは足りないという。「体力が、芸術的感性と同じくらい必要です」みずから作り上げたこの習慣の唯一の欠点は、人づきあいが悪くなることだ。しかし、自分の人生で欠かすことのできない関係は、読者との関係だと彼は考えた。


日本人で唯一掲載されているのが、村上春樹氏なんてさすがだね。この本の日本人版が欲しい。オススメです。(・∀・)!



天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々