酒場のギター弾き 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「行動最適化大全」(樺沢紫苑)

f:id:lp6ac4:20220125051306j:plain

以前から名前はよく聞いていた精神科医樺沢紫苑さん。ひとつ年下だから同年代だね〜!同じメッセージでも「何を言うか、じゃなくて、誰が言うか!」だよね。書かれていることは何度もきいたことがあるんだけど、彼が言うと、なるほど〜!と説得力が違うっ!!!(・∀・)
 
「一人のビジネスパーソンが、仕事においても健康においても最適な1日を過ごすために必要な行動を紹介。それに加え最適な学習方法や最適な睡眠の取り方などビジネスマンに限らず子供や老人でも役に立つような情報も」そのエッセンスを紹介しよう。
 
私のもとに届いた1万件以上の日常生活の悩みや相談や質問の中で、最も多かった50個のテーマをピックアップし、解決方法を紹介しています。これらの悩みが解消できれば、ストレスがなくなり「最高の一日」を楽しむことができます。毎日が「最高の一日」になれば、「人生が最高」になるのです。本書は、私がこれまで出版した36冊(約1万ページ)動画3000本(約250時間)の総集編です。
 
・効率アップの「仕事のはじめ方」
→ メールチェック&返信は5分以内、本日やることを書き出す、一番たいへんな仕事を一番にはじめる。
 
・あらかじめ「朝のルーティン」をこなす
目覚め、トイレ、裸で体重を測る、コップいっぱいの常温水、熱めのシャワー
 
・ちょっとした「休憩のとり方」で効率が変わる
スマホで、目を休める。1時間座り続けると平均寿命が22分間短くなる
 
・日々たまっていく「疲れ」をとる方法
睡眠2時間前までの食事を終え、90分前までにお風呂からあがる。疲れたときは、休むのではなくジムで運動をする。
 
・悩みの解決方法が書かれた「本」の活用方法
読んだら「気づいたこと」「すべきこと」を書く。
 
・学習効率を上げる「インプット」のやり方
アウトプットしないとすぐに忘れてしまう、アウトプットを前提にしないと人の話が頭に入ってこない。

 

わかりやすく、すぐ始められるよね。だってワタシも今日から始められちゃったもんっ!♪ オススメです。(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220125051306j:plain

 

「ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石(上)(下)」(伊集院静)

f:id:lp6ac4:20220124061522j:plain

f:id:lp6ac4:20220124061608j:plain

いや〜感動したっ!!!いいなあ!すごいなあ!一気に読み進めてしまった!早くも今年のナンバーワンだろうなあ!!!いままでの正岡子規夏目漱石のイメージがガチャン!と変わった。すぐに松山に飛びたくなった!(笑)

 

「ノボさん、ノボさん」「なんぞなもし?」べーすぼーるに熱中し、文芸に命をかけたノボさんは、人々に愛され、人々を愛してやまない希有な人。明治維新によって生まれ変わったこの国で、夢の中を全速力で走り続けた子規の、人間的魅力を余すところなく伝える傑作長編!小説家・伊集院静がデビュー前から温めてきた、正岡子規の青春。俳句、短歌、小説、随筆……日本の新たなる文芸は、子規と漱石の奇跡の出逢いから始まった! 偉大な二人の熱い友情を描いた感動作!」そのエッセンスを紹介しよう。

 
子規の投球には、並外れたコントロールがあった。よほどべーすぼーるの才能があると思われるかもしれないが、才能以上に子規は修練していた。このスポーツを初めて見た瞬間から自分の身体の芯のようなところがカッ、と熱くなり、鳥肌が立った。以来、勉学そっちのけで夢中になった。靴屋の主人に頼んでボールをこしらえてもらい、部屋の中でも暇さえあればボールを握っていた。
 

f:id:lp6ac4:20220124062834j:plain

・一日一句のつもりが子規の頭の中からはどんどん句が出てくる。十句、二十句はたちまちできてしまう。これが子規のすべての創作における不思議なところである。どうやらこれが俳句というものらしいという感触をつかむと、そこからは直感で創作する。生みの苦しみというものがまったくない。おそるべき速さで創作していくすべての作品を記述し、書き留めておく作業は丹念でった。驚くほどの数の俳句、短歌、そしてそこに当時の身辺雑記から見物に出かけた浄瑠璃小屋の感想、寄席で笑ったこと、浅草で食したものまでが書き留められる。
 
子規には妙に人に好かれるところがあった。一度子規に逢い、子規と語り合うと相手は必ず再度子規を訪ねてきた。何人かの若者が子規を中心に集い、そこで過ごす。子規の周りには人が集まってくる。これは松山時代からそうであった。子規もまた人を、友を好く気質なのであろう。子規は相手が嫌な人間だと思うと口もきかないどころか、その場からすたすたと離れてしまう。『余は交際を好む者なり……すきな人ハ無暗にすきにて嫌ひな人ハ無暗にきらひなり』これは後に生涯の友となる夏目漱石こと夏目金之助と同じ性分だった。
 
なにかものにならなくてはならない…。故郷を出て大東京に足を踏み入れた書生たちは誰もが、そのなにものかを探して日々東京を歩き続けなくてはならなかった夢破れて去る者は大勢いたが、大志を抱いて上京する若者もまた途絶えることはなかった
 
この当時、日本人は働き盛りの大人が何かの折に血を吐くことがままあった。百日咳、風邪を引いた時の喉の痛み、暴飲、暴食などでも血を吐くこともあり、少量の喀血にたいしては無頓着なところがあった。子規も何度かあったただこれまでの喀血は一度で終わったのだが、鎌倉宮を訪ねた半日で二度喀血があったことに関しては敏感になっていた。
 
・松山の時代から、子規は自分の生涯をともにできる女性を夢見ていた。その女性のことを子規は“意中の人”と密かに呼んでいた。子規にとって女性は特別な存在であった。
 
「七草集」が七部の巻まで完成すれば、これを世に問おうと考えている。俳句、短歌、小説を単独で発表するものはいても、これらすべてを一人の手で成した者はいない。人々は驚くに違いない。この当時、“文芸”なる言葉も発想もまだなかった。
 
子規の句会は他の句会のように創作した作品を師匠がただ評するだけのものではなく、それぞれの題目の句を幹事がひとつの紙に無記名で書き出し、その句を皆で点数をつけて投票し、句の順位を決める。だから皆真剣なのである。この句会のやり方は江戸末期に町衆の間で行われたが、当時としては画期的だった
 

f:id:lp6ac4:20220124062956j:plain

子規を敬愛する人は何人もいたが、全人格をいとおしく思い続けたという点では夏目金之助と河東碧梧桐が突出している。二人とも繊細な内面性で子規を見つめている。
 
・「“子規”、シ、キ、と読む。時鳥(ほととぎす)のことじゃ。あしはこの初夏から名前を正岡子規とした。五月の或る夜、血を吐いた。時鳥が血を吐くまで鳴いて自分のことを皆に知らしめるように、あしも血を吐くがごとく何かをあらわしてやろうと決めた。それで子規じゃ
 
・子規は「俳書年表」と第して俳諧の歴史を研究しはじめた。同時に「日本人物過去帳と題していつどんな俳人がいたかをまとめることにした。そうして俳諧系統」と題し、俳人の系統を一枚の大紙面に罫線を使ってわかりやすく系譜としてまとめたものを作成しはじめた。江戸から明治に時代、国家体制が一変し、それまで武士の隠居した者や町場の商人衆たちのたちのサロン的雰囲気がひろがっていた俳句が時代の変遷で縮小され、その潮流は勢いを失っているためわずかに地方に残る各派の糸をたぐりよせれば案外と用意にはつかめる。
 
・おそらく明治のこの時期、子規ほおの直感力と能力を持ち合わせた人はいない。時代の中に埋もれ、町衆の遊びとしてかとらえられていなかった俳句を、今日、日本人の文芸のひとつに大きな基軸として成長させたのは、子規の、この一風変わった直感力と、素直に己が愛するものを認め、それをたかめようとする清廉なこころがあったからだろう。
 
明治25年という年はまだ日本で小説というものがほとんど確立した地位にはなく、講談本、浄瑠璃本、草紙などが主流をなしていたのである。
 
鳴くならば満月になけほとゝぎす夏目金之助
 
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺
 
漱石が来て虚子が来て大三十日(おおみそか
 
有る程の菊抛げ入れよ棺の中 (大塚楠緒子(くすおこ)の訃報に接した漱石の追悼句)
 
当時、編集という仕事はその名称さえないが子規のしていることは現代で言えば、“名編集人”そのものだった。なぜ、こうも編集に才能を発揮できたかを考えると、これは子規の図抜けた記憶力と丁寧(まめと言ってもいい)で執拗とも思われる記録癖である。
 
漱石は、現代のわれわれがいうところの「孤独」というものを骨の髄から自覚した最初の日本人であるといってもいい。最高学府で秀才の誉れをほしいままにしても、国の代表として留学しても、結婚して子宝に恵まれても、漱石は孤独だった。そんな彼がほとんど唯一、自分の心を深く知る盟友として認めたのが、子規であった。漱石がロンドンに留学しているあいだに、子規は世を去る。手紙が届くのに一ヶ月以上かかる距離に隔てられた二人が書き送った言葉。
 
・手紙を読み、手紙を書き、それが終わると二人はじっと闇を見つめ、部屋に座し臥す。近代文学の雄ふたりは、何も灯りが見えない空間でじっと何かをみつめようとしていた。
 
漱石は子規の没後、編集を継いだ高浜虚子から乞われ吾輩は猫である『ホトゝギス』に書き、作家としてデビューした。その後の多作ぶりは誰もが知るが、その活躍の期間はわずか十年余りにすぎない。胃潰瘍で血を吐きながら次々と傑作を書きつづけ、『明暗』を完成させることなく亡くなっている。彼もまた血を吐きながら鳴きつづけるホトトギスだったといえるが、そのひたむきな作家人生は、ほかでもない正岡子規から受け継がれたものではないかと思える。今日われわれの前に聳えている豊饒(ほうじょう)な文学の森はまちがいなくその闇の苗床から芽生え育ったものなのである
 
その他、「新橋倶楽部の平岡凞(ひろし)」「波羅(ボーロ)大学」「向島長命寺」「明治二十一年は日本のジャーナリズムの草創期」「森鴎外(林太郎)との出会い」「漱石と全く逆の生き方をした子規」などなど。
 
読んだそばから、最初からじっくり読み返したくなった。あの明治時代の、子規と漱石の青春!映像化してほしいなあ。今年ナンバーワン!日本人、必読っ!読みべしっ!(・∀・)超オススメです。(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220124061522j:plain

f:id:lp6ac4:20220124061608j:plain

 

GOURMET〜南池袋の町中華食べ比べ!「中華 幸楽」VS「春駒」

f:id:lp6ac4:20220118113703j:plain

 
カレーライス(小)+ラーメン 800円  ラーメン 530円
中華 幸楽

豊島区南池袋2-14-1 03-3989-1398

11:30〜14   17〜21:30  日休

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13062556/

 

ランチは、やむを得ない時以外は、やっぱりチェーン店じゃなくて個人店がいいよね。それも昔ながらの町中華。東京ラーメンが食べたくなるっ!♪ 今回は池袋で食べ比べしちゃいましたっ!(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220123052637j:plain

 

まずはココ。 いつもここを通り過ぎるたびに気になってましたー!開店前には2名が並んでいるっ!人気店なんだね〜!

 

f:id:lp6ac4:20220123055303j:plain

 

この赤いメニューが食欲をそそるっ!ラーメン 530円!安いっ!ナルトが入っているとウレシイんだよね〜!♪

 

f:id:lp6ac4:20220123052552j:plain

 

そして半カレー。中華屋さんのカレーって好きなんだよね〜!この黄色さがいいっ!

 

f:id:lp6ac4:20220123052606j:plain

 

ああっ!このどーってことない(←褒め言葉)昭和の味。いいわー!これよ、コレ、コレっ!次回は餃子とチャーハンだなあ!

 

さあ、もう一軒っ!

 

 
もやしそば+半チャーハン 880円
中華料理 春駒

豊島区南池袋2-18-2  03-3986-5959

11:30~20:00 日祝休

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13023739/

 

f:id:lp6ac4:20210928140507j:plain

 

やっぱり中華料理のカンバンって黄色が似合うよね〜!「幸楽」さんのすぐ裏にある「春駒」さん!この佇まいがシブいっ!!!
 

f:id:lp6ac4:20210928140458j:plain

 

これだけ定食があるといいなあ。迷うなあ!やっぱりチャンラーメン系だな!「もやしそば」+ハンチャンラーメンを!

 

f:id:lp6ac4:20220122184537j:plain

 

あっ!あんかけ系かー!(笑)フツーの東京ラーメンが食べたかったなー!

セルフサービスなんだね。自販機だし。隣や後ろで食べてるヒトは定食系が多いんだね。そーかー!今度は定食にしようっ!!!

 

町中華食べ歩きは続くっ!(・∀・)

「早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか」(中嶋彰)

f:id:lp6ac4:20220123045320j:plain

 

本屋さんで平積みになっていたのがこの本。「速すぎた男」ってアイルトン・セナか、ウサイン・ボルトか?って思ったら表紙にはやさしそうなおじいちゃんがっ!あっ!名前だけは聞いたことがあるノーベル賞南部陽一郎さんのことね!(笑)

 

生誕100年に紡ぐ、理論物理学の巨人」の初めての本格的伝記!「南部理論の前では、2012年に発見され「質量の起源」として喝采を浴びたヒッグス粒子も、巨象にひれ伏す小さなアリでしかない」日本が生んだこの途方もなく大きな才能は、常人には理解しがたく、そのため、彼の生涯最高傑作「自発的対称性の破れ」にノーベル物理学賞が授けられたのは発表後50年近くがたってからだった。いつしか彼は、人々から「魔法使い」とも「予言者」とも呼ばれるようになった。これまで語られなかった天才の実像を浮き彫りにし、「南部マジック」と呼ばれる数々の新理論はどのように生まれたのか、そこに彼の「人間」はどう関わったのか、彼はなぜ米国に移ったのか、などを解き明かす。「科学」を忘れつつある日本人必読の書!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
自発的対称性の破れで2008年にノーベル物理学賞を受賞した素粒子物理学の巨匠、南部陽一郎。これからご覧いただくのは決して、素粒子物理学を塗り替える理論を次々と編み出した、完璧などとは無縁な科学者の物語ではない。実は南部は、脇がかなり甘く詰めも緩い人間だった。そのせいで手痛い失敗や遠回りを何度も味わった。
 
中間子論を発表して一躍、日本と世界のヒーローになった湯川秀樹にあこがれた南部は、東京大学の物理学科に進学した。ところが東大には素粒子物理学の研究室はまだできていなかった。南部の人生で驚くべきは、90歳を過ぎてもなお流体力学などに好奇心を示し、研究論文を書き続けたことだ。湯川秀樹ノーベル賞を受賞したあと、早々に研究の現場から退き、活動の場を核兵器廃絶運動など学術の外に求めた。だが湯川とは対照的に南部の物理への好奇心は天寿をまっというするまで衰えず、生涯、現役の研究者を貫いた。これから語るのは、日本が生んだ不世出の研究者、南部陽一郎の物語2021年に生誕100年を迎えたのを期に紡いだ。
 
南部はたいていの場合、計算に紙も鉛筆も使わない。頭の中の暗算だ。暗算の方がうんと早く計算ができる。
 
・地球は宇宙に存在するさまざまな対称性は安定を求めて自発的に対称性を崩す」ことがある。これが自発的に対称性の大ふかみな説明である。(4人掛けのディナーテーブルの例)南部の愛弟子の江口徹はどこから見ても対称性の見えない世界をひっくり返して眺めてみると、隠れていた対称性が見えてくる、という手品のような仕事」と語った。南部理論は現在では、素粒子の標準理論の基盤として欠かせない理論と位置づけられている。
 
・陽一郎は大学から家に帰ると、しばしば横になっていることが多かった。次男の健二は陽一郎に近づき「お父さん、遊んで下さい」と声をかけた。だが陽一郎はやんわりと拒絶した。「いま、お父さんはお休みで忙しい」寝っ転がっているが、このときは真剣な研究モード。棋士が頭の中で盤上の駒を自在に動かし、勝ち筋を探るように、頭の中で物理や数学の数式を自在に動かしていた新しいことを思いつく一番いいのは寝てるときです。四六時中考えているからね」寝ていても忙しい。夢で新しいアイデアがひらめくと、パッと目が覚める、という類いの人間だった。
 
「東大理学部305号室の住民〜実験室を住みかに」「アインシュタインを追いかけた南部」「天国か地獄か、プリンストン」「「予言者」南部とノーベル賞」「福井新聞記者が見た南部の素顔」など。

 

わかりやすく説明されてい内容が、これまたむずかしいっ!(笑)これを理解できるアタマがあったらなあ!とにかくスゴイことは確か。オススメです。(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220123045320j:plain

 

「落合博満 変人の研究」(ねじめ正一)

f:id:lp6ac4:20220121172906j:plain

野球シーズンが終わると淋しいよね……球春っていうけど、キャンプ、オープン戦、開幕が待ち遠しいわっ!!!(・∀・)
 
さて名選手で名監督の落合博満。落合がジャイアンツにいたときは良かったなー!
 
無口。無愛想。孤高。愛妻家。そして、野球と勝負の天才。沈没寸前の日本球界の中で、ただ一人気になる男、落合博満。名うてのプロ野球者が読み解く「オレ流」のすべて。「野球にはすべて必然的な理屈がある」―不敗の戦略を知る男の謎を徹底追究!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・「スポーツはいわば遊びの延長だ。野球はその昔、ラウンダーズというボールゲームから発生したというが、米国で1834年に出されたルールブックの挿絵は広っぱで子供が元気よく遊ぶ姿だったという。ボールを打って走る。無邪気な遊び、私はこれが野球の原点だと思う。ところが、大人の欲目が入り、野球から遊びの部分が抜けてしまった」
 
・私は、落合博満という人間は、この息詰まるような日本野球のピラミッドに、たった一人で、自分流のやり方で風穴を開けようとしているのではないかと考えている。あの野茂英雄が、イチローが、松井秀喜が、松坂大輔が、大リーグまで探しに行かなくてはならなかった「野球」を、日本にとどまったままでみつけようとしている。野球は本来、打って、守って、投げて、走って、そして勝つものだ。グラブとバットとボールを持って、みんなでぱっと集まってきて、真っ暗になるまで遊んで、さあっと帰っていく。そして、どんな遊びでも勝たなくちゃ面白くない。日本のプロ野球チームのなかで、高いレベルでその精神を実現しているのは落合中日にしかいない、まずここで断言しておく。
 
・落合は日比谷公園で、ポケットに五円しかなかったりして、何度も野宿した経験がある人なんです。大学を中退した頃の話ですが。落合夫婦も、路上で生活していても平気、というバイタリティがあるような気がしますね。いまの日本人に欠けているエネルギーでしょう。
 
いくらで売れるか、値踏みしている古道具屋の目を持っています。きちんと現物に迫っている強さを持っています。あの商売はだいたい、いきなり品物の値段は言わないんです。お客が言い出すのをじっと待っていて、その額によって態度を決める。だから、素人だと足元を見られてたいへんですよ。骨董屋というのは、人間の表面のあり方をすごく分かってるでしょう。ブランドや値段の高さによって、人がどれくらい左右されるのか。皮というか、表層の部分、包装紙の意味について、よく知っています。落合という人は、ブランドは絶対に信用しないでしょう。使わないわけじゃないけど、その価値については何も信用していない。
 
落合という人は、現役の時から監督をやっていたような感じがあるんです。大言壮語に見えるけど、三冠王とれるのは自分しかいないと宣言するのは監督の目です普通だったら、うぬぼれているだけと思われてしまう。しかも、打点、ホームラン、打率のすべてを、きれいに配分して獲った。あのバランス感覚は、やっぱり、監督ができる才能ですよ。
 
野球は相撲に似ています。呼び出しがあるし、仕切り直しがあるし、互いに砂の上に立って足場を固めるでしょう。なによりバッターとキャッチャーの一対一の関係が基本でしょう。ピッチャーとキャッチャーだって、一つのボールを巡って二人の人間が直接対面する関係から始まる。ほかの集団スポーツは、ネットをはさんでいるか、ゴールをめざすか、どちらかです。常に動いて休みがない。野球と相撲は常に間があって。見る方はビールを飲んだり弁当食べたりできる。野球の打順は相撲の番付表です。
 
「でも、やりくりは慣れているから」
 
「絶不調というのは、結果の出ないことでもあるが、私の場合、何も考えつかない、考えることすらいやになる鬱状態をいう」
 
「オレに、管理野球をやれというのなら、まず選手全員を鉄格子の中に入れてしまう」
 
・「よくアメリカ人は不器用だというけれど、とんでもない。大リーグの試合を見ていると、あんなところからよくボールを投げたり、捕ったり、打ったりできるもんだと思うほどだ。日本の野球のほうが大ざっぱ。日本人のほうが手先が器用だとかなんとか言うけれど、実際はそうじゃないと思う。むこうの人間の腕の使い方、ハンドリングのうまさは驚きさ。ただリストが強いだけじゃない、歴史かな?とにかく、なにか他にある。絶対に日本人には勝てないなにかがある
 
人それぞれ、からだの造りも頭の構造も違う。だから、今までの選手もみんな自分流というか、我流でやってきたんだと思う。からだのバネからものの考え方まで、なにからなにまで自分とそっくりな人間に教えられれば、それはその人間のレベルまではいくだろう。ところが、そんなことはあり得ない。完全に同じコピーを作るのは不可能なのに、日本の社会は、えてしてそれをやりたがる。
 
バッティングは、早い話が、来たタマを打ちゃあいいの。来たボールの最短距離にバットを走らせて、大きく振り抜いてやればいいんだ。アッパースイングでもダウンスイングでも関係ない。要するに、打っていい結果を出せば文句ないんだから簡単なこと。野球は単純に考えないと大変。奥の深いスポーツだから、のめり込んだらきりがない。
 
・野球選手にもいろいろなのがいるが、オレに言わせれば、品行方正”というのはまずダメで、ちょっとおかしいぐらいの人間のほうがいい仕事をする。
 
野球という競技は、あたりまえのことがきちんとできていれば、どんなに力の差があると言われているチームや投手を相手にしても、そこそこの試合、バッティングをしていくことはできる

 

やっぱり落合に球界復帰してほしいな。間違いなく面白くなるよね。野球ファン必読っ!超オススメです。(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220121172906j:plain

 

「交通誘導員ヨレヨレ日記」(柏耕一)

f:id:lp6ac4:20220121042922j:plain

交通誘導員ヨレヨレ日記
毎日のように出会う、というかすれ違う、というか見かける、交通警備のヒト。確かに年配のヒトが多いよね。なかにはオバちゃんもいて、ビックリするというか、それが当たり前だったりもするんだけど。見慣れてるよね。(・∀・) あのヒトたちは、どんな思いで、どんな仕事で、どんなドラマがあるのだろうか!?
 
「喜びも笑いも涙もすべて路上にあり。「誰でもなれる」「最底辺の職業」と警備員自身が自嘲する交通誘導員の実態を、悲哀と笑いで描き出す――すべて実話の生々しさ――
全国55万人強の警備員の主流をなしている「交通誘導員」の人間臭いドラマを克明に描いた初めての作品。通行人にクレーム入れられ、現場監督に怒鳴られ、警察に注意され……。それでも私は今日も路上に立つ」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・どこの街を歩いても目につく人がいる。工事現場に派手目の制服で交通誘導や歩行者の案内をする交通誘導警備員だ。この交通誘導警備員は全国でおよそ55万人強(2017年末)近くいる警備員の主流(約40%)をなしている。交通誘導警備員の不足は深刻で、そのため工事の中止や遅れさえ起きているが、その実態は世間によく知られていない。まして実体験者のレポートは皆無に近い。2年近く交通誘導の仕事に従事するうち、高齢化社会の進む現代日本の縮図がここにあると気づいた。私が在籍する警備会社は所属警備員の8割が70代だ。
 
交通誘導員は一般的に毎日依頼先も現場も同僚警備員も違う。近隣住民やドライバーにもさまざまな人がいる。年齢も違えば多様な価値観を持つ人間の集まるところにドラマが生まれる。私はそれを体験し見聞きしてきたから、面白くないはずがない
 
交通誘導警備は、基本的には屋外が仕事場である。だから肌がすぐ焼けてしまう女性にとってつらい職場環境である。女性が少ないのもうなずける。まして若い女性となるとさらに少ない。
 
日勤一日9000円前後。夜勤はプラス1000円2級資格はさらに1000円の手当、隊長手当を月1万円、さらに年末には寸志(私は2万5000円)を支給する会社もある。働けば日払いもあり家がなければ寮もある嫌が応でも社会とのつながりもできるとりあえず就業すれば最低限の社会生活が可能なのが警備員かもしれない。仕事として楽しい楽しくないは別として、決して悪い選択ではないのではないか。土壇場に追いつめられた人にとって交通誘導員の仕事は社会との最後の“蜘蛛の糸かもしれない。
 
ボク(84歳)は昔から年上の女が好きなんだよ。今はもう男として役立たずだけど、3、4年前まで現役だったからその時分までの話。家の近くのスナックに来る婆さんは金に余裕があっておしゃれなの。だから年齢より見た目10も若いし、気も若い。男に対する好奇心も遠慮がない分、若い女と変わらないよ。セックスがいいんだよ。あのすごいよがり声は怖いもののなくなった女の最後の喜びの声んだね。
 
この日記には人格者はほとんど登場しない。逆に意地悪な人、こうるさい人、威張る人などはたった一回の現場でも強く印象に残る。この仕事をしてこんなに価値観や性格の違う人がいるのかと驚かされた。時に現場の監督には極端な人がいてしばしば驚かされる。
 
・さまざまな現場で仕事をしてきて思うのは、人柄のいい親方の下には粗暴な作業員はいないし、乱暴な言動をする親方の下には同じような作業員が多いことだ。
 
「猛女:子連れ女性のたくましきパワー」「人は嘘をつく:妻に責められる私の、身勝手な弁解」「プライド:「大学出て警備員」は恥ずかしいのか?」「陽気な異邦人:外国人労働者たちとの交流」「パチンコ屋警備:監視カメラもあって気が抜けない」「承認欲求:警備員の喜びってなんですか?」「誘導ミス:交通誘導警備員が一番恐れること」「たかが挨拶:なぜ挨拶をしない人が嫌われるのか」「警備員は歯が悪い?:歯医者に行く時間がないか金がないか」「通報される人:こんな行動は警備員失格!」「コミュニケーション能力:警備員に外国人が少ないのはなぜ?」「できない警備員:ここにも能力格差は存在する」など。

 

このシリーズ、オモシロイよね〜!他も読んでみよ!オススメです。(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220121042922j:plain

交通誘導員ヨレヨレ日記

 

「ブラック・ジャック1」(手塚治虫)

f:id:lp6ac4:20220120040800j:plain

昔、読んだ本を再読してみると新たな感動を得ることってあるよね。本当に久しぶりに読んだら感動、感動、また感動っ!!!この本は何度くり返し読んだかわからないくらい読み返して、いつの間にか実家の本棚からどこかへ行ってしまった。これ、これ、この表紙!いいよね〜!(・∀・)
 
「日本人である以外、素性も名前も分からない天才外科医・ブラック・ジャック。その手術の腕は神業とさえ呼ばれている」その一巻のエッセンスを紹介しよう。
 
「治せるがもう一つの肉体が必要だ。ひとついっとくが、おれはそいつを助けるが、助けたあとは責任はおわないぜ」→「医者はどこだ!」
 
死んだ女の目が犯人を教える →「春一番
 
ピノコ誕生秘話 →「畸形嚢腫」
 
殺人犯の良心の顔!? →「人面瘡」
 
本間先生の医療ミス → 「ときには真珠のように」
 
如月先生との恋 → 「めぐり会い」
 
核兵器実験で被爆した画家の絵は? →「絵が死んでいる!」
 
めだたない椎竹先生の実力とは?→「六等星」
 
ブラック・ジャック、メスの女王は恋人の足を切断できるか? → 「ブラック・クイーン」
 
コンピュータの医者が壊れたら? → 「U-18は知っていた」
 
本間丈太郎「ある身障者の記録」は誰のこと? →「アリの足」
 
寿司職人が両腕を失ったら? → 「二つの愛」
 
人間が生きものの生き死を自由にしよう なんて おこがましい とはおもわんかね……。
 
「きみが女であるあいだに 行っておこう めぐみさんきみが好きだ 心から愛している」「やっといってくださったのね…うれしい!!」「どうしてもいえなかった」
 
「このU-18の産みの親だってな。産みの親ってもんは……自分の子どもが病気だからって そう簡単に すてるもんかねえ?」

 

やっぱり手塚治虫は天才だね。あらためて全巻を読み返そう!オススメです。(・∀・)

 

f:id:lp6ac4:20220120040800j:plain