「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「コスパ飯」(成毛眞)

  


コスパ飯 (新潮新書)


元日本マイクロソフト社長の成毛眞氏。グルメなんだよね〜!(・∀・)


「ある時は最高の「牛めしを決めるべく数十種を食べ比べ、 またある時は美味しいサラダのコツを求めて評判のオーベルジュに足を運ぶ。 東にいい食材を探し、西で名物料理の味を試す。「うまさ」は前提条件。その上でどれだけ投資効率が良いか、つまりコスパを追求。 ネットを駆使して情報や現物を集め、想像力全開で工夫も凝らす。 持ち前の知的好奇心で数々の「うまい」に辿りついた軌跡を語る、著者初めての「食」の本」そのエッセンスを紹介しよう。


どこで食べたものがいちばんうまかったかというと、案外というか、案の定というか、自宅で食べたものなのである。必ずしも高級な食材を使ってはいない。シンプルなサラダや普通の卵でつくる卵かけご飯も、家でつくって食べるといまう。なぜならば、外で食べたうまかったものを、家でバージョンアップして再現しているからだ。私は模倣すべき味探しと、家でのよりよい再現というプロセスを愛している。


なぜ東京は美食の都なのか。それはつまり東京の人たちが、与えられたものをよりよくカイゼンするのに長けているからだろう


・私はできるだけ自力で、自分の舌に合ううまいものを探してきた。そうしているうちに、世の中には高くてうまいものと同じくらい、安くてうまいものもあることが実感できた。安くてまずいものと同じくらい、高くてまずいもののあることも理解した。そして、価格によって味が大きく違うものと、さほど味が変わらないものがあることにも気がついた。


「全国津々浦々の牛めし弁当比較」(JRの東京駅と銀座三越)で、うまい肉の弁当の筆頭が「柿安」の黒毛和牛牛めし銀座三越)であるならば、魚介の筆頭は『品川貝づくし』(東京駅、品川駅)である。


日本食は特異な料理である。たとえば寿司。魚と米を寿司の形にするところまでは職人が責任を持って行うが、醤油をどれくらい付けるかは、食べる人に委ねられる。鍋料理でも、どれくらい火を通すか、辛くするかしないかは、食べる人に委ねられる。取り皿に入れるものをポン酢にするか、ごまだれにするかを選べるしゃぶしゃぶなどもある。蕎麦もネギや唐辛子を入れるか入れないかも。つまり日本食は、自分の皿で自分のために味を調える、世にも珍しい料理だということだ。テーブル上でこれほど自在にアレンジできる料理を私は他に知らない。


その他、「YOU」のオムライス(東銀座)「ナイルレストラン」のムルギーランチ、「パークコーヒー」のミックスサンド(京都駅新幹10番ホーム)「えべチュンら〜めん」(北海道)「栗原はるみレシピのカレー」「ためしてガッテンのハンバーグレシピ」など。


この本は、新しい料理のあり方を提案しているかも。オススメです。(・∀・)!


  


コスパ飯 (新潮新書)