- 作者: 金村義明
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: 単行本
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それからというものの仰木さんは、翌年初優勝、そしてオリックスでも二度の優勝と一度の日本一を成し遂げ、名監督という名声を得ることになる。常に自らパ・リーグの「広報部長」という立場におき、野球は巨人やセ・リーグだけじゃない!少しでもパ・リーグを盛り上げようと尽力してきた、仰木彬の生き様を綴った本。著者は親子のような付き合いであった元・近鉄の金村義明だ。
『仰木マジック』はなぜ生まれたのか?野茂やイチローはなぜ花開いたのか?なぜ多くの野球人が彼を慕うのか?そのリーダーとしての魅力と秘密を垣間見た気がする。
2005年、球団再編成で誕生した、オリックス・バファローズ監督就任時は、既に70歳。癌はすでに手遅れの状態迄進行していた。「グラウンドで死ねたらオレは本望」と指揮を取っていたが、シーズン後半の頃には、球場の階段を上ることすらできず、外野の大道具搬入口からグラウンドに出入りしていた…。そしてその年の12月、帰らぬ人になった。
現役時代から、かなりの遊び人として知られていて、監督になってから『ニュースステーション』出演時に小宮悦子アナウンサーを本気で口説いていたというエピソードも。(~_~;)
また、スタッフミーティングで「門限を設定して、破った者から罰金を徴収してはどうか」と議論に上がった際、「そうなったら俺が一番困る」と真っ先に反対したとも言われている。
やはり、英雄色を好むなんだね。よかった〜!(^^♪(…意味不明)
ちなみに素質は、024−012−024。納得!
中西太
『仰木君は決して人の悪口を言わない男やった。陰口やけなす言葉を彼から聞いたことは一度もないんや』
野茂英雄
『あそこで(近鉄バファローズ入団時)仰木さんに好きにさせてもらったのが大きかった』
清原和博
『大阪に帰って来い。お前の花道は俺が作ってやる』−この言葉にホンマ仰木さんの男気を感じました。
仰木さんの晩年に、新球団誕生、プレーオフ導入。そして、ロッテ、北海道日本ハムが日本一になり、公約通りセ・リーグに追いつき、パ・リーグが盛り上がっている。今年もプロ野球が面白いぜ!!!