新版 1988年10・19の真実―近鉄-ロッテ ダブルヘッダー 涙の川崎伝説
- 作者: 佐野正幸
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: 文庫
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野球観戦していて、ふと思い出す……。今は「阪急ブレーブス」も「南海ホークス」も「太平洋クラブライオンズ」も「ロッテオリオンズ」も「日拓ホームフライヤーズ」も、そして「近鉄バファローズ」という名前、そうパ・リーグ全球団の名前が消滅しているのだ!
さてこの本。「『10・19』……このダブルヘッダーに連勝してはじめて逆転優勝となる大一番、平日の水曜日、相手は最下位のロッテ。客が入らない、汚い、狭いの三悪の川崎球場が超満員になり、異例のCM抜きでテレビ朝日が生中継し、50%近い視聴率を稼ぎ出した。そして著者を襲った“故郷”阪急の身売り、札幌の父親の危篤。そう、公私共々ドラマ尽くしの一日」そのエッセンスを紹介しよう。
・近鉄バファローズは不思議なチームである。 普段は不人気を絵に描いたようなチームなのにもかかわらず、 今振り返ってみると、 ドラマティックな試合によくからんでいるのだ。『江夏の21球』 で有名になった1979年日本シリーズ第七戦とか、 1989年の日本シリーズで、 巨人に三連勝して四連敗を喰らったとか……。 とりわけその中でも『10・19』と呼ばれ、 後世語り継がれることとなった川崎球場の対ロッテダブルヘッダー は、ドラマティック中のドラマティック…… いわば極致ではなかったかと思われる。 舞台は最も顧客の少ないことで有名な川崎球場。 相手は最下位のロッテオリオンズ。しかも平日開催。 世の中は天皇陛下重篤による自粛ムード。優勝への条件も厳しく、 とにかく引き分けも認められない二連勝が絶対条件なのだ。 どう考えても最悪のシチュエーションで行われたこの試合。 それがいったいどうして日本全国の感動を呼んだのか。
・川崎球場関係者には気の毒かもしれないが、 たとえるなら私は芸能界やスポーツ界のビッグカップルの結婚式を 、片田舎の公民館が急に仕切ることになったような感じがした。 のんびりした町が、世間に突然注目された情況…… これが川崎球場のこの日の状態であった。
・『10・19』のあとの日本シリーズで、 中日を4勝1敗の横綱相撲で破り、 三年連続日本一となった西武ライオンズの選手のコメント。 石毛宏典、清原和博両選手が、「こんなことで負けたら、 近鉄に対して申し訳が立たないです。顔向けができませんよ。 もしぼくが一野球ファンだったら、 絶対に近鉄を応援していましたよ」
・ニュースステーションの久米宏。「関東で30%、 関西ではなんと46%の視聴率を取った。 これはたいへんなことである。ではなぜこの試合が、 視聴者の圧倒的な支持を得たのか、その辺を探ってみたい」 と特集番組で趣旨を語っていた。 まさに社会現象であったといえる。
詳細は、「ドラマの幕開け」「近鉄バファローズ、この日までの道のり」「 第一戦129試合目」「ブレーブスの身売り」「チケットの怪」「 スタンドの異常事態」「川崎球場はすばらしい?」「 決死の最終戦」「もうひとつの敵『時間』との闘い」「 大熱戦に冷や水をぶっかけた男」「絶望の10回裏守備」「 見果てぬ夢」「それからの『10・19』」「予想外の出来事」「 知られざる『10・19』秘話」「パ・リーグは永遠である」「 特別対談 淡口憲治×阿波野秀幸×佐野正幸」「近鉄バファローズよ、 どこへ行く」
ああ〜思い出す〜!!!近鉄バファローズ、良かったなあ!野球ファン必読っ!オススメです!(・∀・)♪
新版 1988年10・19の真実―近鉄-ロッテ ダブルヘッダー 涙の川崎伝説
- 作者: 佐野正幸
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