ワタシの野球観戦人生の中でトップ3に入る出来事が、伝説の「10・19」。きっと共感する野球ファンも多いことだろう。久米さんのニュースステーションが突如、「近鉄ロッテ戦」の生放送を開始した。そして釘付けになった!!!何度も何度も再放送やYou Tubeで観るたびに、あのときの感動がよみがえるっ!!!
さてこの本。「南海・阪急の衝撃的な身売り、そして伝説のロッテvs近鉄「10・19」──球史に残る、昭和最終年のシーズン舞台裏!!」そのエッセンスを紹介しよう。
・天皇陛下のご容体、異常気象、未曾有の構造疑惑…… そんな停滞感を吹き飛ばしたのは、プロ野球、それもパ・ リーグの試合だった。10月19日。 近鉄バファローズがロッテオリオンズとダブルヘッダーで戦った。 第1試合に近鉄が勝てば、優勝へマジック1。 近鉄が敗れるか引き分けた瞬間に、 西武ライオンズの優勝が決まるという、 ペナントレースの最終盤にきて、最も注目の集まる試合となった。
・89年1月、天皇陛下は崩御され、 時代は昭和から平成へ移った。昭和のプロ野球は幕を閉じた。 日本球界から野茂英雄、イチローや松井秀喜、 大谷翔平らがメジャーへ飛び立ち、 日々進化を続けた平成時代のプロ野球は、2018年。 2018年、 球団結成から80年目の福岡ソフトバンクホークスが2連覇で平成 最後の日本一に輝いた。2019年5月から日本は、新しい「 令和」の時代を迎えた。昭和の野球はさらに遠くなり、 語られることも少なくなるだろう。温故知新ではないが、 この機会に、パ・ リーグの再生と飛躍へ直結した2球団同時消滅と、10・ 19に至る昭和最晩年の「野球史」 の深層部分を新事実とともに明らかにしたい。
・三縁会の夕食は、酒が入ってにぎやかになった。「 うちは来年から社名を変更する予定だ。でも、 変更を告知するには結構、お金がかかる。 テレビや新聞やCMも必要だろうが、 果たして短期間で浸透するかどうか……。 いっそのことプロ野球の球団でも買おうか。 そんな話まで出ている」 オリエントの西名がぽつりと語った一言が激震の前触れだった。
・「オリックス」の「オリ」はオリジナルで独創性を強調、「X」 は未知数の発展、無限の可能性を込めたものとされた。「 いっそのことプロ野球の球団でも持ったらどうか」とは、 社名変更を目前にして宮内が時々冗談めかしてつぶやいていた言葉 だった。
・阪急電鉄が抱える、飛び切りの極秘情報があった。 電鉄が球団を手放す条件は、
①プロ野球から阪急が単独で撤退することは避けたい。
②リーグを問わず、他球団が身売りした同じ年に手放したい。
ワタシの大好きな阪急が消滅したときは、本当にビックリした!今のパ・リーグの繁栄は、この年が分水嶺になっている。そして昭和の野球が終わった。あー!また動画みたくなったー!野球ファン必読っ!オススメです!(・∀・)