千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21)
- 作者: 野村進
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2006/11/09
- メディア: 新書
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ちなみにお隣の韓国では、100年以上続いている店舗や企業は一軒もない。なぜなのだろうか?
本書によると、日本の仏像は削って作るというやり方、アジアのほとんどの仏像は粘土や装飾を塗り重ねるやり方だという。つまり、動きをギリギリまで削り落とした日本の能と、絢爛豪華を競う中国やインドの踊りの違いかもしれないという。なるほど。( ..)φメモメモ
職人肌の日本人 VS 商人肌のアジアといったとこかも。なるほど。( ..)φメモメモ だからこそ日本人の手先の器用さや日本製品の質の高さが老舗企業の数に表れているかもしれない。
なじみのキッコーマン醤油が1661年、ヒゲタ醤油はもっと古くて、1616年!
会社の寿命は何で決まるか?潰れない会社の持続力の源を探る一冊だ。
最先端の技術が凝縮している携帯電話の内部には、以外や以外、100年を超える老舗企業のアイデアやスキルが満載していると言う。進化論のダーウィンいわく、『生き残るものは、賢い種でも、強い種ではない。変化に対応できる種である。』まさにその通り!
世界で最古の会社はいつ創業されたのだろうか?どこにあるのだろうか?(?_?) この本を読むまで、考えたことも無かった。
それは、大阪の金剛組だ。http://www.kongogumi.co.jp/
なんと飛鳥時代の578年、朝鮮半島の百済から渡来した金剛組の先祖が宮大工として仕事を始めたのが"創業"とされる。全国で寺社建築などを手掛け、文化財の修理や復元でも高い技術を持つ。聖徳太子が日本に仏教をひろめようとしていた年、海外では、マホメットがイスラム教を開いたときよりも古い!
\(゜ロ\)(/ロ゜)/ひえ〜!
この金剛組、タイムスパンが全く違う。営業で、20年、30年かかるなんてザラだという。
法隆寺の修復に携わった宮大工、『俺たちの仕事は、200年後とか300年後にいずれ分かるという気持ちや』 『200年後か300年後に修理で解体したときに宮大工がああ、こういう丁寧な仕事をしたんだなと俺たちの顔を思い浮かべてくれる。その時になったら分かってくれるだろう、そういうことだ。』 『ウチの棟札を見ると、弘化2年です、天保14年に棟上して、天保14年が弘化元年なので、その翌年の弘化2年が竣工の年です。』と、まるで昨日のことのように江戸時代の年号がすらすら出てくる。
この本で日本という国について、仕事についていろいろ考えさせられた。私たちの仕事は何年続くのだろう。200年後、300年後に評価されるような仕事をしてみたいと思ったのは私だけではあるまい。(^^♪