「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「商人の世界史 小さなビジネス革命が世界を変えた」(玉木俊明)

この本はいい!( ・∀・)イイ!! 私たちが当たり前のようにやっているビジネス、商取引の原点はこういうことだったんだね!♪

 

世界に一大ネットワークをつくる――権力者もできなかった、この偉業をなしとげたのは彼らだった!メソポタミア商人、フェニキア人、ハンザ商人大航海時代からタックスヘイブンまで、11の商人を通して俯瞰する、交易と覇権の歴史」そのエッセンスを紹介しよう。
 

何か欲しいモノがあるとする。現代はモノを手に入れる手段がいろいろあるが、はるか以前には、知人がそれをもっていたならば、譲ってもらうか、知人でないなら物々交換するか、お金を出して買っていた。では、自分が欲しいモノをもっている商人が、自分では行けない距離の場所にいるときにはどうするのだろうか中間商人を使う。それが答えだ。商人と商人をつなぐヒトのことであり、仲買人やブローカーなどともいわれる。要するに「つなぐヒト」なのである。

 
中間商人は、文明の発生と共に誕生したヒトたちである。そして文化と文化、文明と文明をつないだ人々なのである。メソポタミア、エジプト、インダス、黄河、長江、メソアメリカの各文明は徐々に統一されていく。やがて世界が一つの経済圏になった。中間商人こそ、それを実現させた人たちなのである。それだけではない。中間商人が築いたネットワークを使い、宗教家が宗教を伝え、文学者が文学を学び、国家が武器を輸入した。中間商人は、歴史上きわめて大きな役割を果たした人たちであった。
 
・では彼らは、具体的にどういう活動をしていたのか、どのようにしてさまざまな地域を結びつけたのだろうか。ヒトとヒトはどのようにしてつながれるのだろうか?ヒトとヒトをつなぐことでいったい何が変わるのだろうか?

 

こういう切り口での本は貴重だね。目からウロコだった。超オススメです。(・∀・)♪