「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「鴻上尚史のおっとどっこいほがらか人生相談」(鴻上尚史)

 

この本。いいわ。人生相談っていいわ。鴻上尚史っていいわ。みんな似たようなことで悩んでいるんだねー!やっぱり人間っていいよね。平均平凡ってないよね。みんな波瀾万丈だよね。みんな頑張って生きているよね。(^^)


「一歩前に進めるようになりました」「人生相談が嫌いだった私も相談したくなった!」「いただいた言葉を何度も読み返しています」などなど、鴻上尚史さんの安定の"回答力"が大好評。AERA dot.、PR誌「一冊の本」連載の書籍化第5弾」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・Q「かつてお付き合いをした数人に、連絡してみたいという誘惑に苦しんでいます」(48歳・女性 さくら)

 

A.じつは僕も恥ずかしながら、50歳になった時に。中学時代、何度もアプローチして

何度も徹底的に振られた女性にあいたくてたまらなくなりました。故郷の友達に調べて連絡先がわかり、会いたいというメールを送りました。彼女は「私はただの田舎のおおばちゃんで、会ってもしょうがないと思う」と返してきました。それでも会いたいと、再度連絡しやっと会ってくれることになりました。故郷の喫茶店に彼女はやってきました。

「僕があなたと連絡を取りたがっている」と知らせても、彼女は自分から僕に連絡するつもりはなく、そのままにしていたと言いました。僕に対する無関心が「ああ、彼女らしいなあ」と思いました。1時間半ほど話して、喫茶店を出ました。僕は不思議な満足感を感じていました。いざ会ってみると、甘酸っぱさ以上にいろんな感覚を味わったのです。ひとつは「自分の若い頃と出会う」という感覚です。自分が忘れていた感情や今となっては誰にも話せない気持ちを、若いころ一緒だった人となら話せます。それによって、自分の若い頃の感覚がよみがえり、もう一度、味わうことができました。

それから「ここまでお互いよく生きてきましたね」と確認し合っているんだという気持ち。その一回で僕は満足しました。彼女の方は、満足とか関係なく、二度と会うつもりはないようでした。(笑)

 

アヴァンチュールの予感に怯えて連絡をやめるのもよし、思い切って連絡するのもよし。ですが、少なくとも、自分がちゃんと考えて、自分で決めば、どんな結果でも引き受ける気持ちになれるだろうと僕は思っています。そんなわけで、さくらさんの人生に幸あれ。

 

「恋愛を前にしたただひとつの勇気は、逃げることである」ナポレオン・ボナパルト

 

カーリングママ(失敗しそうになると、先回りして失敗を回避するママ)

 

生きるために必要なことは「夢」でも「気力」でもなく「退屈しないこと」。「人生はしょせん、暇つぶし」という言い方があります。もし、一生、退屈を感じない人生を送れたら、それはものすごく素晴らしい人生だったと僕は考えます。「人生は終わりなき挑戦」とか「人生は創造の連続」なんて言葉もありますが、これはつまり「退屈」したくないんだということだと僕は思っています。

 

・おぞねとしこ『空』

 

さあ 涙をふいて

あなたが花におなりなさい

あなたの花を咲かせなさい

 

探しても 探しても

あなたの望む花がないなら

自分がそれにおなりなさい

 

いいなあ。じわじわ心に響いてしみてくるなあ。オススメです。(^^)