いま、どうしても「霊魂」のことが知りたい、知り尽くしたい!……という人はいないだろうなあ……。(・∀・)
「霊魂は祟るのか、お葬式は何のため、天国はどこにある」など霊魂に関わるちょっとした疑問に専門用語を使わず宗教学の立場から、やさしく語った入門書。数多くのイラストによりわかりやすく構成。そのエッセンスを紹介しよう。
【盆踊りの秘密】
盆踊りは、ごくふつうの人々が死者の霊魂とふれあう手段でした。盆踊りは、念仏を唱えながら踊る「踊り念仏」からはじまっています。空也上人や一遍上人のようなお坊さんが中心でした。しかし室町時代の後半から江戸時代になると、ごくふつうの人々が盆踊りに中心となりました。それとともに、娯楽化も進み、鉦(かね)や太鼓に三味線が伴奏にくわわり、派手な衣装やそろいの浴衣で踊るようになったのです。
盆踊りでは「お精霊さま=死者の霊魂が足を軽くする」といわれてきました。事実、盆踊りは長い時間にわたって踊り続けても、おもいのほか疲れません。その理由は。現に生きている躍り手と死者の霊魂が、踊り続けることで、相通じる関係になるからだと説明されてきました。さらに踊り手が一生懸命に踊ると、お精霊さまの足が軽くなって、あの世とこの世のあいだを、早くいったり来たりできるともいわれてきた点です。
【お化粧は魔除けからはじまった】
人はなぜ、お化粧をするのか?学術の領域では、お化粧は魔除けからはじまったというのが定説です。つまり、体の中に外から魔が入っておないようにするために、体の各所にいろいろ加工を施して、いわばバリヤーを張ったのです。体の中でも、特に重視されたのが、首から上の部分です。つねに露出しているので、魔が外から入りやすいとみなされたのです。ちなみに暑い地方では裸でいることが多いので、全身を魔から防御する必要があるので、全身のいたるところに刺青(タトウー)を入れました。首から上の部分でもとりわけ重要なのが頭頂部と目と口です。このうち頭頂部を守るためには、赤の櫛を髪に刺しました。赤は動脈血の色であり、生命力の象徴と考えられてきたからです。魔は目からも入りやすいとして目にアイラインを入れ、アイシャドウを塗り、「目力」の強化は欠かせません。
へえ〜なるほど〜!知らなかった〜〜!そうだったのか〜!「踊り念仏」って見てみたいなあ!オススメです。