「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「笑いのモツ煮こみ」(東海林さだお)

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ワタシはお酒のツマミはモツ煮込みとポテサラさえあればイイというタイプだ。 煮込み、大好きっ!(・∀・)♪

 

さてこの本は「笑いのモツ煮こみ」だよ!天才、東海林さだおセンセイ。おもしろくないわけがないっ!そのエッセンスを紹介しよう。

 
・5月4日午前11時半、巣鴨駅、地蔵側改札口付近駅のホームから改札口に至る階段、通路のすべてが場合によってはたちで埋め尽くされていた。この辺一体はとげぬき族によって占拠されたのである。「四の日」と休日が重なると、とげぬき族の人手は5万から6万といわれている。遅々として進まぬ改札口への人波は、東京ドームで巨人ー広島戦が終了した直後の水道橋駅の渋滞によく似ている。
 
マッチ!キミには改革がなかった。工夫がなかった。進歩がなかった。死者にムチうつようで気の毒だが、キミは一度だって改良を試みたことがあるだろうか細長い軸とその上についた丸い顔。その形が一度だって変わったことがあるだろうか。生まれてこのかたずうっとそのまんまじゃないか。ライターのほうを見たまえ。オイルからガスへ。石から電子着火へ。数千円から百円へ。時代に身をすり寄せながら生きてきているではないか。その間キミは何をしていたか。箱の中で頭を並べて寝ていただけではないか。寝てばーっかりいれば誰だって体をわるくする。容体だってだんだん悪化する。
 
・「わが野菜株式会社も人事考課を始めたいと思います。とりあえずキュウリあたりからいってみますか」「印象が薄いね。さっぱりしすぎる。それに協調性がない」ヌカと組むといい仕事しますが」「あ、そうね。あれはいい」
 
・「次はジャガイモですが」「わたしはねえ、買ってるんだよね、彼を」「いい奴です、彼は」「努力してますね。責任感があります」「協調性もありますね。まずジャガバタでしょ。肉ジャガでしょ。ポテトサラダでしょ。ポテトフライでしょ。ポテトチップでしょ」「いずれにしても、自分の名を冠せた仕事ができる奴は偉い。 “ 冠 ”仕事があるということは 」
 
・「カブ、どうですか」「彼はヌカと組むといいい仕事しますね」「それにみそ汁の実、油揚げなんかと」「ダイコンいってみますか」彼女はヌカと組むといい仕事しますね」「キミはさっきからそればっかりだねえ。ヌカに親戚でもいるのかね」
 
・ぼくはまずプランを練った。大久保駅到着→大久保駅付近一帯観光(徒歩)→下宿前到着、見学→燕京亭でお食事(レバニラ炒め、ほか)→帰路以上のような綿密なプランができあがった。内容的にはヨーロッパツアー二週間」などというプランと似ているところもある。◯月◯日、夕、パリ到着→市内観光→凱旋門見学→ツール・ダルジャンでお食事(鴨ロースト、オレンジソース、ほか)→帰途。といったプランと、ほぼ似ている。
 
「バアチャンたちの原宿」「男の化粧」「さようなら マッチ」「尾瀬への細道」「人生のダイゴミ」「非喫煙ビギナーの弁」「野菜株式会社」「捨てられないもの」「巷の神様」「睡眠入門」「やりたくないこと」「わが青春の大久保」「中年男のグルーミング」「デパート宣伝販売員の世界」など。


そういえば「マッチ」みなくなったねー!(笑)「野菜株式会社」楽しいっ!オススメです!♪ (・∀・)

 

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