「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「お坊さんなら知っておきたい「説法入門」」(正木晃)

  


お坊さんなら知っておきたい「説法入門」


この本はユニークだ。お坊さんといえばためになる話=説法をするというイメージがあるけど、それに応えられる「法話力」の持ち主は少ないのだとか。本書はそうした法話に役立つ素材=ネタを満載した「僧侶のための説法の書」。その中のネタを紹介しよう。


・お坊さんになにを期待するかというアンケートをとると、第一位は葬儀をはじめとする法事、第二位は、説法を聞きたいという答えです。しかもその差は案外少ないのです。しかし、ぜひ説法をしてください、と依頼があったとき、しりごみをしてしまうお坊さんたちが少なくありませんでした。説法できたお坊さんの数は、そう多くなかったようです。その最大の原因は、よい説法ネタがないことに尽きます。


ブッダは大変な大男だったことになります。おそらく2メートルをはるかに超える高身長だったのではないでしょうか。そもそも仏教にかぎらず、宗教指導者という存在は、洋の東西を問わず、大柄でした。孔子の身長は216センチ、日蓮は一節に186センチあったそうです。法然親鸞も大男だったと伝えられます。一遍にいたっては2メートルくらいあった感じです。


「鬼」と書いて「おに」と読む理由は「いない」を意味する古典語の「おぬ」に由来しています。つまり目には見えないけれど、とても恐ろしい存在という意味だったのです。また、奈良時代に編纂された万葉集』では「鬼」という字を「もの」と読ませています。この場合は「もの」は「もののけ(物の怪)」の「もの」で、目には見えない、言葉で表現できない恐ろしい存在を意味しています、意味的には「おに」とよく似ています。


・では、漢字の「鬼」は、もともとどういう意味だったのでしょうか。答えは「幽霊」です。「田」は頭蓋骨を真上から見たところ、「ル」は足、「ム」は、はっきりしないことを意味する記号です。ですから、全体では、足もとが定かではない頭蓋骨を意味しています。じつはこの姿こそ、古代中国人が創造していた幽霊です。


日本の伝統宗教では、天国という表現は使われてこなかったのです。仏教には「浄土」という言葉があります。浄土は、極楽浄土であろうと、霊山浄土であろうと、死者の霊魂は安らかに眠ったりはしません。浄土に生まれ変わって、釈迦如来阿弥陀如来をはじめとする仏たちから、ありがたい教えを授かり、悟りをめざして一生懸命に修行に励んでいるはずなのです。つまり浄土はそこに行ったら万事終了という場所ではないのです。悟りを求めるうえで、理想的なトレーニングセンターなのです。肝心な点は、浄土は活動の場だという点です。絶対に眠っている場所ではありません。


なーるほど!これはオモシロイ!やっぱり芸人じゃないけどネタ帳が必要なんだねー!オススメです。(・∀・)


  


お坊さんなら知っておきたい「説法入門」