「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「江戸の性愛術」(渡辺信一郎)

この本は門外不出の奇書である。このような本が存在していたということにオドロいてしまう。要するに江戸の性愛指南書なのだが、よく現代に復活出来たものだねえ。おそらく多くの人は読みたくても恥ずかしくて読めないと思うので、代わりに読んであげたよ。(笑)そのエッセンスを紹介しよう。


「おさめかまいじょう」は、遊女の性技指南書である。序文には「宝暦2年(1752)霜月」とある。道後で遊女屋として成功を収めた人が、女体を商売の具とするための、門外不出の秘伝を記録したものであり、それを綿々と筆写で受け継いだ子孫は、金科玉条として家宝にしたものであろう。江戸の吉原遊廓などと違って、男客の気を魅くような奉仕をせざると得ない一遊女屋であるため、単に男に気を遣らせるだけでなく、経営者としての配慮が随所に窺(うかが)える。年代から見て江戸の中期の性愛文化の極地であると言えよう。


その内容を読むと、まさに恐るべき書である。女体を商品とするために、普段の養生から始まって、交合で男を籠絡する秘技を伝授しながらも、女体が損なわれることがないようにという注意事項にも遺漏が無い。娼婦と男客が密室で行なう交合の凄まじさも描かれ、男の放埒な要求にも応じる具体的な法が説かれている。特大の男根を受け入れる心得、ふにゃまらでも射精しないと満足しない男根の取扱、包茎の男根の籠絡の仕方、肛交を受ける際の技法、口唇を使って射精させる法など、現代人がおよそ思いつく全ての性技が網羅されている驚嘆絶倒の珍奇な書である。


イラストも満載です。なぜ、私がこんな本を読んだかは聞かないで下さい。オススメです。(・∀・)