「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「江戸の性語辞典」(永井義男)

  


江戸の性語辞典 (朝日新書)


この本はユニークだ。でも、なぜこの本を読もうと思ったのかは、聞かないでください……。(・o・)!


「本書は江戸時代の性に関する用語と表現ーいわゆる性語の辞典である。元の文はたいてい男女の会話であり、しかもほとんどがひらがな表記であり、江戸のは下級武士や庶民が実際に口にしていた、そして耳で聞いて理解できた性語といえよう。男女の性意識や風習の一端にふれることができる」そのエッセンスを紹介しよう。


・現代の代表的な卑猥語は週刊誌・スポーツ新聞の風俗記事や、成人漫画のセリフでは「お◯んこ」と表記されているが、この言葉は江戸時代にもあったし、庶民のあいだの日常的に用いられていた。ただし、意味は微妙に異なっている。


・日本語には同音異義語が多いが、江戸の各種文献に記された性語の振り仮名には極端なものがある。例をあげれば、


色男、情男、情人、情男子、好男、好漢、美男


は、すべて「いろおとこ」と読ませる。次の例はもっとすさまじい


色、色男、男、情人、情男、情夫、情婦、情合、情通、色情、好女、好色、色欲


は、すべて「いろ」と読ませる。発音は同じでも、漢字の字面で意味を判断しなければならない。


【色(いろ)】


多種の意味があり、多様な用い方をされる。女から見た場合、正式な婚姻関係がなく情を交わしている男、情事の相手、恋人、愛人をさす。


【気がわるくなる】


性的に興奮する、その気になる、むらむらしてくること。気分が悪くなるとか、不愉快になるということではない。男女のあいだに広く使われた表現である。


【一盗・二卑・三妾・四妓・五妻(いっとう、にひ、さんしょう、しぎ、ごさい)】


男が情事を楽しむ相手の順位。盗が最上位、妻が最下位である。一盗は、人の妻を盗み食いすること。間男である。二卑は、女中や下人など奉公人に手を出すこと。三妾は、妾、囲者、四妓は遊女や芸者など。玄人の女。五妻は妻。



【命の洗濯(いのちのせんたく)】


性行為のことだが、久しぶりですっきりする、気を晴らすという意味が込められている。どちらかというと、男が用いることが多い。


へえ〜なるほど!しばらく「命の洗濯」してないなあ…。(笑)オススメです。(・∀・)


  


江戸の性語辞典 (朝日新書)