「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(竹田恒泰)


最近テレビで、外国人が日本のことを語るコーナーが流行っているよね。ああ〜そんな風に思っているんだ、そう見えるの!?と私達日本人にとって当たり前のことがとても新鮮に映るよね。(・∀・)


さて、旧皇族・竹田家に生まれ、明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰氏。この本は、あらためて私たちのこの日本がいかに素晴らしい国なのかを教えてくれる目からウロコの本。その中で、料理について書かれている項目が実にオモシロイ。エッセンスを紹介しよう。


・2006年、英国のBBC放送が33カ国で約4万人を対象に世論調査を行った結果、「世界に良い影響を与えている国」として、最も高く評価されたのが日本だった。イメージについて聞いたところ、「自然の美しい国」が最も多く、「経済力・技術力の高い国」「きまりを守る国」「豊かな伝統と文化を持つ国」が続いた。そして全体の51%が「伝統文化」49%が「現代文化、ポップカルチャーの分野に興味があると答えていることも注目したい。


ミシュランガイド東京2010」では、東京の11軒となり、はじめて同年版パリの10軒を上回った。これにより、東京は総件数、総星数だけでなく、三つ星軒数までも世界最多となった。私の目にはむしろ当然に思える。東京が世界一の美食都市に「なった」のではなく、欧州人がようやくその事実に「気付いた」と表現するのが正しいのではないか。東京が美食都市であることは、ミシュランの星の数だけでなく、飲食店そのものの数からも窺える。年にある飲食店の数は、パリが13,000軒、ニューヨークが25,000軒であるのに対し、東京は16万軒に上る。


日本のように高度に専門的に細分化された料理文化を持つ国は、他に存在しない。これには、日本の食材、特に魚の種類の豊富さも大いに関係していると思われる。食材の種類が少ないと料理の種類もおのずと限定されるからだ。英国料理、ドイツ料理、オランダ料理、スイス料理などは種類が少なく、日本人だったら数日で飽きてしまうに違いない、まして米国には料理文化はないといっても差し支えなかろう。しかし、それらはまだ良い方だ。アラブの料理の種類の少なさは、驚くべきで、およそアラブ世界では地元の料理しか口にできない地域が多い。しかも、気候条件が厳しく野菜が高価なため、おのずと料理の種類は限定してくる。筆者はイラク滞在中に、地元の名士に食事に招待されたが、どこに食べに言っても種類の少ない同じ料理しか出て来なかった。イエメンはさらにひどく、豆を煮込んだものを食べる他に選択肢はなかった。


・ところが日本料理は多様である。まず1200年以上都であった京都には洗練された日本料理の文化が積み上げられ、特に京料理と呼ばれている。他にも日本各地に独特な地方料理がある。そして料理の種類ごとに専門店に細分化されている点を挙げればきりがない。鍋料理も種類ごとに専門店があり、その種類は、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、うどんすき、すっぽん鍋、鶏の水炊き、湯豆腐などいくらでも例示可能だ。日本人は何にでもこだわりを持つ性質があるようだ。物事を徹底的に突き詰め、道を極めようとする姿は、料理の世界も同じだ。


カレーライスやラーメンも同様で、もはや完全な日本料理というべきだろう。そもそも中国人はラーメンを一杯食べて食事にするような習慣を持たない。日本には札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多とんこつラーメン、熊本ラーメンなどなど、日本各地に様々な特徴的なラーメン文化がある。これを知った中国人はみな驚くらしい。


その他、「頂きます(いただきます)〜『ミシュランガイド』が東京を絶賛する理由」「匠(たくみ)〜世界が愛する日本のモノづくり」「勿体無い(もったいない)〜日本語には原原始日本から継承されてきた『和の心』が宿る」「和み(なごみ)〜実はすごい日本の一流外交」「八百万(やおよろず)〜大自然と調和する日本人」「天皇(すめらぎ)〜なぜ京都御所にお堀がないのか」「ジャパン・ルネッサンス〜日本文明復興」「日本は生活そのものが「芸術」だ〜天皇から派生する枝葉のなかに我が国の文化はすべてある!北野武×竹田恒泰など、クール・ジャパンの源流をこれかあ!とナットク。オススメです。(・∀・)