「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本人が気付かない 世界一素晴らしい国・日本」

  


日本人が気付かない 世界一素晴らしい国・日本 (WAC BUNKO 232)


ジョージタウン大学で日本の近代思想を中心に、広く近代日本史を教えているのが、ケビン・ドーク氏。(・∀・)


ドーク氏はいまから40年ほど前の 1977(昭和52)年に、交換留学生として長野県の県立上田東高校にやってきた。そして、このときの体験により、「日本を勉強するために、日本にいま一度戻る機会を探すために」、大学進学を決意した。それほど、彼にとって日本体験は印象的だったのだ。ドーク氏は大学進学後、東京大学立教大学に留学し、 シカゴ大学の大学院に進み日本研究に邁進した。本書は、そんなドーク氏のいわば、“日本体験・観察記″である。特に日本人自身が気付いていない 「日本の良さ、強味・弱味、天皇とは何か、そして、日本は世界のなかでどんなポジションにあるのか、世界は日本に何を期待しているのか、また、日本は世界 対して何ができるのか」等を日本人に分かり易く教えてくれる。そのエッセンスを紹介しよう。



・日本人の道徳は何をもとにしているのでしょうか。16世紀に来日した宣教師のフランシスコ・ザビエル「世界中で日本人ほど正しい生活をしている人間はいなかった」と言っています。日本人は侍から商人まで「潔さ」「嘘をつかない」「人に恥じない行為」などの道徳を身につけていた。その根源となるのは何か。ある日本人は「日本人は自分を見ている目というものを意識している感じがする」とおっしゃった。


日本の良さの第一は「寛容」でしょう。日本人の排他的な態度にう遇ったことは皆無に等しい。日本は朝鮮や中国の仏教を取り入れ、儒教も取り入れ、西洋の文化も取り入れました。アメリカは同じようなことをやろうとして、新しい大地に新しい国をつくったけれども、社会機能は日本ほどスムーズになっていません。欧米の先進国と並べたら、日本の社会が一番きちんと機能している。その理由は「日本が近代国家のなかで最も寛容だからだ」というのが私の分析だからだ。


・二つ目は「思いやり」。日本の中で一番重要な言葉は何でしょうか。文化的には思いやりであす。思いやりがわかれば日本がわかります


・三番目は天皇。王室を失った国はあまり礼儀正しくない国になる。王室がある国は礼儀正しい文化が残っています。中国も韓国もアメリカも王室がなくなりました。イギリス人とアメリカ人を比べると、イギリス人はアメリカ人よりやや礼儀正しい。王室を有するスペイン人もそうです。


・美は美術館の展示物に止まらず、京料理を含めた日常生活のなかにもあります。日本には「綺麗なこと」がたくさんあります近所のレストランが美しい食器を使い、しかもワシントンD.C.では考えられないほど、おいしいものが出てくる。そういう日常的な美意識が日本は凄い。ヨーロッパとアメリカで美意識と言えば、美術館や超一流のレストランといったハイクオリティの世界に行かないと出会えません。


なーるほど!φ(..)メモメモ。やっぱり日本って良い国だよねえ。オススメです。(・∀・)


  


日本人が気付かない 世界一素晴らしい国・日本 (WAC BUNKO 232)