「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ブッダの贈り物 スマナサーラ長老と初期仏教の世界」(学研ムック


今、もし、お釈迦さま=ブッダがこの世に現れたとしたら…今のこの世をどんな風に思うのだろう…。(゜o゜)


さて、この本はインドから日本に渡った大乗仏教とは異なり、南へ行ったスリランカ上座仏教テーラワーダ仏教の長老スマナサーラ長老を特集した本。原始仏教ってこんなんだったのかな!?そのエッセンスを紹介しよう。



ブッダが本当に教えたこと
仏教−それは、今から2600年前、インドの地に生を享けたゴータマ・ブッダの教えを源流とする。
そして、そこから北方へ向かった流れは、さまざまな川をあわせ飲みながら、やがて奔るように日本へ流れこんだ。
一方、南方には、純粋な水が、ゆったりと流れつづけた。
そして今、その清流が、私たちの前に注がれ出した。
ブッダが本当に教えたことは何だったのだろう?
真の仏教とは何だろう?
もう一つの、そして本当の流れとの出逢いが
ようやくはじまろうとしている。



ブッダの「真理」は、神秘的なものではありません。誰もが、今ここで、すぐに確かめることができます。仏教は理解し、実践するものです。信仰は不要です。


・この世のあらゆるものは、同じところにとどまることなく、変わり続ける。


・欲のある生活をすると、心は汚れるし、悟りに達しないし、だから女性と会うときは相手の年齢に応じて母親だ、妹だ、娘だと思うように謹んで、欲を離れて修行をしなさい、としてますから、そんなに苦しいことではないんです。


・心の成長に欠かせないもの、それは「繰り返し」です。人生はすべて訓練の結果です。人間が関わるものはすべて、個人も社会も政府も国も、繰り返しの訓練によってのみ、成長していけるのです。シンプルに聞こえますが、これはお釈迦さまが説かれた「生命の真理」です。心は訓練で成長します。


・訓練とは単純な話で、繰り返すだけ。繰り返してしまえば、もうできるようになっているのです。では心を「正しい方向」に訓練するとはどういうことでしょうか?答えは「八正道」です。八正道の繰り返しによってのみ、私たちの心は解脱の境地まで成長していけるのです。


・仕事中ですが、机の上にデジタル時計を置いて、「この一分で何ができるか?」と一分刻みで刻みながら、仕事をしてみてください。自然と効率があがって、時間内に仕事が片付きます。それで焦らずに済みます。私たちは、なぜ焦るのでしょうか?先のことをアレコレ考えるからです。現在に集中すると、焦りません。


科学と仏教がぶつかったことは一度もないですからね。要するに、仏教の教えは因果の法則ですから。科学者がやることも、これとこれがどういう因縁で関わって、影響しているかを研究すること。同じなんです。



うーん…深イイ…。やっぱりブッダは偉大だ!オススメです。