「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜優勝請負人投手の頭脳とは?…『47番の投球論』(工藤公康)

47番の投球論 (ベスト新書)

47番の投球論 (ベスト新書)

一昨年、自身が持つ実動年数の記録を29年に更新し引退した横浜ベイスターズ工藤公康投手。西武、ダイエー、巨人と関わった三球団で優勝を経験し、通算224勝をあげた鉄腕だ。氏が語る投手論、配球論とは?そのエッセンスを紹介しよう。


・いつも意識し、心がけていることです。まず、頭で考えるのです。イメージ作りが出来たら、実際にトレーニングやピッチングで身体を通して検証するのです。「体はどういう反応をしたのか?」「自分のイメージどおりに動いてくれたのか?」と。その結果をまた頭の中へフィードバックすると、「ここの動きは思ったほどしていなかった」「ここにちょっと違和感がある」「筋肉が疲労しているみたいだ」と答えが返ってきます。それを延々と繰り返すしかありません。


・僕はピッチングとはピッチャーとキャッチャーの共同作業だと思っています。だから、経験の浅い若いキャッチャーの考えを尊重して、ピッチングをしたら打たれる確率は高いかもしれません。でも、キャッチャーを育てなければいけないから、打たれるかもしれないとわかっていても、キャッチャーの判断に従って投げなければならないこともあると思います。


基本的には対戦するバッターに応じて配球が決まります。バッターの性格や癖、それに得手不得手の球種やコースを見抜き、同じストレートでも緩急をつけたり。コースに投げ分けたり、また変化球の場合も縦の変化、曲がりの大小等、攻め方にはいろんなオプションがあります。また同じバッターでもランナーの有る無しや試合の流れなど、状況に応じて攻め方は変わってきます。そこにバッターとの駆け引きが生まれるのです。ですから。ピッチャーにとってバッターを研究することは、配球と合わせてきわめて重要なことであり、ピッチャーとして最初に取り組まなければいけない課題なのです。


僕が何を考えて野球をやっていたかというと、一番楽して投げられるフォームは?力を使わずしてボールを投げる方法は?また遠くへ投げる技術は?というようなことです。やるんだったら楽してやろうと考えていたのです。野球が嫌いだったからです。だから、人が一週間かかるところを僕は一日で、一日なら一時間でマスターしようとしました。


練習は嘘をつきません。やったことはすぐではないかもしれませんが、必ず返ってきます。継続することの大切さなのです。「継続は力なり」と当たり前のように言われていますが、実に重みのある言葉であり、わかっていても実行するとなると難しいことだと思います。苦しくても頑張ることで体だけでなく、気持ちも鍛えられるのです。厳しい練習に耐えることができるのは、強靭な精神力があるからこそです。練習と精神力は裏表一体をなすものだと思います。


ん…すごいなあ…。「47」番は工藤の代名詞だよね。ホント、最高のピッチャーだったね。おすすめです。


工藤公康 オフィシャルサイト
http://kimiyasu47.com/