- 作者: 赤坂英一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
小学校の時、ソフトボールチームではキャッチャーを守っていた。(^v^)当時から身体が大きかったからかもしれないけど、けっこうハードなポジションなんだよね。(・。・)
さて、プロ野球の名捕手といえば、 野村克也と古田敦也。それからジャイアンツのV9時代の森昌彦(現・森祇晶)、城島健司だろうか。実は、その陰に隠れて、優れたキャッチャーたちは存在したのだ。(・。・)
この本は、村田真一(巨人)、達川光男(広島)、大久保博元(西武−巨人)、谷繁元信(横浜−中日)、里崎智也(千葉ロッテ)などの捕手たちの、栄光と挫折について書かれた本。なぜ「女房役」と呼ばれるのか?キャッチャーの心理とは?そのエッセンスを紹介しよう。
達川光男 「ピッチャーの球を受けるときは、謙虚な気持ちでなきゃいかん。大事なのは、受けさせていただく、という気持ちや。キャッチャーとしての力と自信がついたら、頑固になってもええし、ピッチャーに強いことをいう場面も出てくるじゃろ。しかし、基本はやっぱり、ピッチャーにいい球を投げていただく、という姿勢が一番じゃろうな」
大久保博元 「キャッチャーってのは実際にどれだけたくさん一軍の試合に出ているか、その経験値の高さが物を言うポジションなんです。いくらスコアラーがデータはこうだとか、コーチがこう攻めるんだと言ってもホームベースの後ろでバッターのすぐそばにいる捕手でなけりゃ分からないことがある。その自分の判断だけでいいバッター を抑えられた、ベンチもそのキャッチャーを使い続けざるを得ないでしょう。その結果、控えはずっとベンチに置かれて、主力との差はどんどんどんどん開いていっちゃうことになるわけです」
谷繁元信 「ものすごい見えるんですよ。見えるというか、感じるというか。ああ、こうだ。ああ、こういけば抑えられる。こういったら詰まる。これを投げさせたらバットの先っちょだってね。ものすっごい見えることがあるんです。一週間、までかなあ、やっぱり。それが1シーズンに何回かあるわけです。飛び飛びでそういうときがやってくる。最初はまだ短かったんですよ。だけどやってるうちに年々年々ちょっとずつ延びてきて。だんだんだんだんそういう試合が増えてきた。ただ、説明できないんですよ、それは。なんでそう見えるか、そう感じるかっていうのはね」
著者の赤坂英一氏は語る、「キャッチャーというポジションについて、二つの大きな共通項があった。一つ目は、野球を始めた子どものころ、ときの指導者に「やれ」と言われてキャッチャーになったこと。二つ目は、全員がキャッチャーというポジションに大変な愛着を抱いているということ」
中でも、村田真一の話はグッとくるね〜。古田ってどこがすごいのか?初めて分かりました。野球の深さと面白さが分かる本です。あの糸井重里氏も絶賛!おススメよ。(^^♪