「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「伝説の豪速球投手 君は山口高志を見たか」(鎮勝也)


待望の球春到来!やっぱりプロ野球はいいねえっ!!!(・∀・)

昨年、日本ハムの「二刀流」の大谷翔平が160キロを出したよね。よく話題に出るのが、「史上最も速い球を投げた投手は誰か」だ。

私が見た中では江川卓小松辰雄木田優夫郭泰源伊良部秀輝与田剛伊藤智仁なども凄かったけど、
やっぱり文句なしに阪急ブレーブスの豪速球投手山口高志だ。世界の王さんを三振に取り、カープ山本浩二を三振に取ったシーンは忘れられない!


身長169センチの小男。プロでの実働はわずか4年で50勝43敗44セーブ。しかしその剛速球は、今でもファンの記憶に強烈な印象を残している。そしてあの藤川球児の豪速球を作り上げた名指導者でもある。そのエッセンスを紹介しよう。


・「なぜ常人離れした速球が投げられるのか」

「リリースポイントに来た時に手首を後ろに返して投げる。ボールに余計に力が加わる。」


・「そりゃあ強烈やったよ。山口さんがブルペンでウォーミングアップの立ち上げを始めると、キャッチャーがミットを下に向けて取り出すんよ。かぶせる感じ。何でか分かるか?それくらいボールがホップして、伸びてたってことよ」(中日スカウト部長・中田宗男)


・「そりゃ、ものすごいボールを投げてたねえ。出だしにベルトや思ったボールは頭に来る。ワンバウンドはヒザ元。ヒザ元と思ったのはベルトの位置や。それくらい伸びとった。ぼくはPLで桑田らええピッチャーをいっぱい見てる。でも山口さんはあいつらとは全然違った。極意は投げた瞬間に振る。ボールが出てから振ったら間に合わん。先輩は『ボールが見えん』と言うとった。それくらい早い。」(PL学園コーチ・西山正志)


・「タカシさんは、今のピッチャーで言うと日本ハム武田久を速くささえて、160キロで投げさせる感じ。そして、野球のボールではなく、砲丸が、鉄のかたまりが飛んでくるイメージ。打者としてはバットを放る意識で振る。そうしなければ当たりません」


・「タカシのボールはこう捻り込む感じだったねえ。バットを弾いて行く。『こんな奴がいたんだ』と思った。私は大学一年の時に星野仙一さんとも対戦させてもらったが、ボールの威力が違った。紅白戦や打撃練習でタカシのボールを引っ張れる奴はいなかったね。タカシと対戦した後のバッターボックスには焦げた臭いがしていた」(慶大のスーパースター松下勝美)


・「自分が出会った中で最高のピッチャーは山口さん。フォークがあったにせよ、野茂が山口さんより優れている部分はない。山口さんのボールはとにかく速かった。ボールがうなっていた。球筋がホップしてくる。体のバネと地肩が強かった。天性だと思う」(新日鉄堺エース・中川善弘)


「いままで日本で対戦した中ではナンバーワン。アメリカでもそうはいない」南海ホークス ロン・ロリッチ)


「山口の一番いいのは体全体を使って投げていること。そのフォームに若さと迫力がある。ウチはこれから先も山口に全部負けてしまいそうだ」(ロッテ 金田正一


・「山口さんは自分がこれまで対戦したピッチャーの中で一番ボールが速かったですよ。振りかぶったら、ボールがキャッチャーミットに収まっている感じですね。打席にいて『ドーン』という衝撃がありました。スピードガンがあれば160キロは出ていたと思う。だから追い込まれたら手が出ない、その前に打たないといけない。山口さんの球種は直球とカーブの二種類。ストレートを待って、カーブなら『ごめんなさい、負けました』でした」(近鉄バファローズ 羽田耕一


・「山口君、覚えているね。体は大きくなかったが、腕の振りがよく、ボールがホップしていたねえ。逃げるのが嫌いなタイプで、ストレートで勝負するピッチャーに見えました。性格的にも力で押すタイプだったんじゃないのかな。印象は村山さんの若い時と同じですね。豪快なストレートとドロップを投げていた村山さんの姿と重なりますよ」(巨人軍 長嶋茂雄監督


・「私はプロで対戦した中では一番速い。村山さんや江夏さんもいたけれど、最速だったね」(巨人軍 末次民夫


・「速さや威力を見て、とても人間の投げるボールとは思えなかったですね。山口さんは真ん中に強いボールを投げたら打たれない、ということだけを考えていたはずですよ。ピッチャーとしてコントロールよりも、角度や速さや勢いを取った。体の強さがいる山口さんの投げ方は普通の人には真似できません。だから天才なんです」(大洋ホエールズ 堀井恒雄)


・「選手寿命が長いとか短いは問題じゃない。プロで名前を残す人間は何か持っているんだよ。タカシは人にはないスピードがあった。150キロを超えるボールが投げられた。そりゃ、あの全身を使って、振り下ろす投げ方では肩、ヒジ、腰なんかに相当負担はかかるわね。選手寿命も短くなる。でもね、プロの世界で大切なのは自分の体の特徴や能力をいかに生かすかなんだ。タカシはめいっぱいやった。一回あのピッチングで花開いたからいいんだよ」(西武ライオンズ 東尾修


YouTubeでの画像も少ないけど、貴重な映像が見られるよ。今思い出しただけでも速かったよねー!オススメです。これも読んでね。


山口高志×江夏豊「史上最速の投手は誰か、今日こそ決めようやないか」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40964