BOOK〜『きみたちにおくるうた』（バラク・オバマ）

きみたちにおくるうた―むすめたちへの手紙―

この本には、やられた！(+_+)　いつかこんな本を書きたかったのに、オバマ大統領に先を越されてしまった…。2人の最愛の娘さんに書いた絵本。まるで、絵本版「We are the World」なのだ！

社会に大きな影響を与えた13人の人物を取り上げているのはアメリカ13州だったことをイメージしているのだろうか。そのエッセンスを紹介しよう。

きみたちは　ほんとうに　すばらしい。
きみたちが　はしってくる　足音は、
わたしの　一日を　たのしくする　リズム。
きみたちの　わらい声は、
わたしの　へやに　さしこむ　あかるい　光。

しってるかい？
きみたちには　ものを　つくりだす
ちからが　ある、ってことを。

ジョージア・オキーフは、
さばくにうつりすんで。花びらや、ほねや、木の皮をえがいた。
そして。　小さなものにも、大きな美しさがあることを。
おしえてくれた。石のかたさや、羽のやわらかさも。

しってるかい？
きみたちは、かしこい、ってことを。

アルバート・アインシュタインは、
頭のなかで想像したことを。科学の進歩につなげた
エネルギーと光について考えて
世界を大きくかえた。

〜中　略〜

しってるかい？この　くにには、
さまざまな　ひとたちが　いる、ってことを。

人種や、宗教や、持っている信念も様々だ。
海べに住む人たちもいれば、山に住む人たちもいる。
いろいろな人が、みんなのために自分の才能をつかい、
すばらしい世界をつくるために
おたがいを支えあって、あきらめずに努力している。
わたしたちを勇気づけ、明るい光を投げかけてくれるのは、
こういう人たちだ。

しってるかい？
きみたちの　なかにも　おおきな　ちからが　ひそんでる、ってことを。
きみたちも　かがやく　ひとに　なれる、ってことを。
みらいを　つくるのは　きみたちだ、ってことを。
そして、わたしが　きみたちを　あいしてる、ってことを。

この絵本で紹介されている13人。

ジョージア・オキーフ(大きな花や骨の絵で知られる画家)
アルバート・アインシュタイン(相対性理論を唱えた物理学者)
ジャッキー・ロビンソン(メジャーリーグ初のアフリカ系選手)
シッティング・ブル(北米先住民スー族の大戦士)
ビリー・ホリデイ(多くの名曲・名唱で知られるジャズ歌手)
ヘレン・ケラー(視覚と聴覚を失いながら活動した社会福祉事業家)
マヤ・リン(ベトナム戦争戦没者慰霊碑を設計した中国系の建築家)
ジェーン・アダムズ(貧困をなくすために努力した社会事業家)
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(公民権運動の指導者)
ニール・アームストロング(月面を初めて歩いた宇宙飛行士)
シーザー・チャべス(農場労働者の人権を守ったメキシコ系の運動家)
エイブラハム・リンカーン(奴隷解放宣言に署名した大統領)
ジョージ・ワシントン(アメリカ独立戦争を戦った初代大統領)

いいと思わない？日本バージョンを作りたいな。オススメです。(^^♪