「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『つりばしゆらゆら』の続編!…『あのこに あえた』

あのこにあえた (あかね幼年どうわ)

あのこにあえた (あかね幼年どうわ)

あっという間に10月だね。だいぶ涼しくなってきました。(^u^)実りの秋、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、ほしのあき…。(^_^;)さて、先日紹介した、きつね こんすけの小さな冒険話。よかったよね。


BOOK〜こどもの小さな冒険!…『つりばしゆらゆら』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100916


実は、その続編があったのだ!つりばしの向うのまだみぬ女の子についに会えたのだ!著者はもちろん森山京さん。そのストーリーをチラ見しようか。



「あ、つりばし…」しばらく前に 半分まで 渡ったことのある、ながい つりばしでした。
橋の上には 誰の姿も 見えませんでした。
きつねのこは 片方の 足をつっと 橋板に 乗せました。 続いて、もう片方の 足も。
とたんに 足元が 揺れました。 ゆうらり、ゆうら、ゆら…。けれど、怖くは ありませんでした・
きつねのこは そのまま 歩みを 進めました。
「ぼく、つりばし わたってる。ゆれながら わたってる」


〜中略〜


「あえる…あえる…あえる…あえる…」気がついたとき、きつねこのこは 地面を踏んで 立っていました。
振り向くと すぐ 後ろに 長いつりばしが 揺れていました。「わたれた」きつねのこは へたへたと 座り込んで しまいました。
あたりには 誰の姿も ありませんでした。 川の瀬音と 風のなる音が わずかに 聞こえるだけでした。

きつねのこは 小石をひとつ拾うと 土の上に 


きつね こんすけ 


一字一字 刻み込むように 自分の名前を しっかりと 書きました。
「これで いい」 小石を 握りしめたまま そばの 木の下へ 腰を降ろしました。 その目は ずんずん 細くなり、つい とろとろと して…。

目を覚ましたのは それから いっとき あとでした。「たいへんだ。はやく かえらないと、日が暮れちゃう」
慌てて 立ちあがった とたん 「あっ。」 きつねのこは、驚きの声を あげました。
さっき 自分の 名前を書いた その横に 並ぶようにして ひらがなの字が書いてあったのです。


きつね こはる


確かに そう読めました。きつねのこの字より いくぶん 細めで 小さい字でした。
「だれ、だれが 書いたの」 すると 目の前の 草むらの影から きつねのこの 顔が のぞきました。
おんなのこ でした。おんなのこは 茂みの中下から 出てくると にっこり 笑いました。


〜中略〜


自分の初恋を思いだすよね。やっぱりゴールの先にごほうびがあると、テンションもモチベーションもあがるよね。なんかこの続編も作りたいなあ。(^^♪