- 作者: もりやまみやこ,つちだよしはる
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 1986/03/01
- メディア: 単行本
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ここで紹介された絵本がこの本。著者は、もりやまみやこ(森山京)氏、絵はつちだよしはる(土田義晴)氏。
主人公のきつねのこが、つりばしの向うのまだ見ぬきつねの女の子に会おうとする話なんだけど、確かに深イイ!その一部を紹介しよう。
谷川の 上に、吊橋が 架かっていました。きつねの子も、くまの子も うさぎの子も 吊橋を渡ったことがありません。
向こうから 渡ってきた、いのししの おじさんは、「君と同じくらいのきつねの女の子がいるよ」
「行ってみようかな、渡ってみようかな」
きつねの子は、橋の板の 上に こわごわ 足を 乗せました 「ひとつ ふたつ みっつ…」みっつ歩いたところで 足が すくみ
前へ 進めなくなりました
その 次の 朝は 「いつつ 歩けた」
次の朝は 「むっつも 歩けた」 ……
次の 朝は ここのつ 吊橋の 上を 歩く 数が 朝ごとに 増えていきました
ある 朝 きつねの子は 赤い つばきの花を 一輪 持ってきました
きつねの子は 橋の 上に 立ち 「あそぼ」 向こうがわに 小さな 声で 呼びかけました
「これ あげる ぼく きつね こんすけ」 と 花を 橋の 板の 上に 置き ゆるゆる 戻っていきました
次の 朝 つばきの 花は なくなっていました
「かぜかな それとも だれか…」
そして ある 朝 橋の 中ほどまで たちました 「まんなかに きたんだ」 そして…。
いろいろな解釈やとらえ方があると思うんだけど、「チャレンジすること」、「諦めること」、「自己ベストを越えること」、「異性へのあこがれ」、など。この物語の続編をみんなで考えてみたりすると「想像力トレーニング」になるね。(^u^)子どものころは、きっとこんなだったなあ。吊橋を渡ってみたくなりました。おススメ!(^<^)