「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒」(太田和彦)

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老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 (光文社新書)

老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 (光文社新書)

  • 作者:太田和彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: 新書
 

 「立ち飲み屋」「居酒屋」「一杯飲み屋」「赤ちょうちん」「縄のれん」が大好きである。ここに行けばお酒も料理も食事も日本文化も堪能できるので外国人は行きたくなるのだろう。トランプ大統領も行きたくなるのである。近くに良い店があれば毎日でも行きたいのである。(・∀・)

 

さてこの本。いま、通っておきたい新名店。一挙紹介!「佳き酒、佳き肴は、店主の誠実さのたまもの。老舗への道を歩む、若き居酒屋との出会いは、嬉しく、大事にしたいものである――。東京に数ある居酒屋の中で、開店から10年に満たないような若い店ではあるが、今後「老舗」になっていきそうな気骨のある22軒を、
太田和彦が訪ね歩く」そのエッセンスを紹介しよう。

 


・日本の居酒屋の特徴は料理が豊富なことだ。ビアホールはせいぜいソーセージにフライドポテト、パブはフィッシュ&チップス、カフェ、バール、バーに酒の肴はあったっけ。日本は違う丸干し、いか焼、冷奴、焼油揚げ、〆鯖、なめろう、まぐろ納豆、谷中生姜、おから、お浸し、椎茸焼、肉豆腐、もつ煮込み、焼鳥、おでん、塩辛、珍味などなど。伝統的な日本料理がや家庭料理に基礎をおきながらも「居酒屋にしかな定番料理」が山のようにあり、さらにそこに、夏の鮎、冬の牡蠣など四季の産物が加わり、海に囲まれた島国日本ならえは地方色ゆたかな郷土料理もまことに多彩だ。つまり酒を飲みながら食事もそれも酒に合うものを少しずついろいろ、足りない向きにはお茶漬け、おにぎりも用意される。居酒屋に入りさえすればたいていの用は足りるのだ。居酒屋はそれまでの「哀愁のおやじのたまり場」から「最もトレンディな飲食店」に劇的に変わった

 

・そのうえで見ると、戦前から続く老舗名店(東京では、みますや、鍵屋、シンスケ、江戸一、山利喜)を第一世代とすれば、地酒ブームから始まったいろいろなブランド酒を置き、酒料理を等分に楽しむ銘酒居酒屋(こなから、笹吟、赤鬼、新八、まるしげ夢葉家など)が第二世代。そこで修行を積んで自分の店を開いたのが第三世代と言える。この本では第三世代の優良店をとりあげた。ここ数年は都心部を避け、私鉄沿線など郊外の住宅地に店を持つドーナツ化が目立つ。それは務め帰りの「ちょいと一杯」ではなく、そこを目指して来てくれる質の高い客を期待してのことと思う。この本の22軒は自身を持って推薦できる。

 

《冬》「酒肴タキギヤ 若夫婦が営む時代小説に出てきそうな居酒屋」(荒木町)「器楽底 郊外の落ち着いた住宅街に腕利きの店主あり」(久我山)「ぬる燗 観音裏に粋人が通う畳敷きのL字カウンター」(浅草)「日本酒 多田 初々しさに中にも美意識が光る若夫婦の実直さ」(根津)「うみとはたけ ぽつらぽつら 裏渋谷ブームの火付け役 落ち着いた大人の店で舌鼓」(神泉)

 

《春》「佳肴 みを木 美大出身の女性店主が営む銀座二丁目の銘酒居酒屋」(銀座)「有いち 酒にも魚にも真摯に向き合う若き料理人の心意気」(荻窪)「高太郎 今、予約の取れない渋谷の名店はすでに老舗の貫禄(渋谷)「うち田 地元の人にも愛されている居心地の良さとおふくろの味(三軒茶屋)」「シンパチキング 丸の内のオフィス街に肩のこらない実力店あり(丸の内)「酒肴 酒喰洲 日本橋で美味しい魚を食べるなら立ち飲みのこの店(日本橋久松町

 

《夏》「銘酒と酒肴 樋川 私鉄沿線の住宅街に地に足のついた名居酒屋あり(大岡山)「酒亭 沿露目 粋と洗練を持つ若き店主のこだわりを共に楽しむ(門前仲町)「根津たけもと 満を持して開いた店主の落ち着いた仕事ぶり(根津)「玉椿 江戸情緒漂う柳橋で大将の釣った魚をあてに一杯(柳橋)「穂のか 他では飲めない日本酒を目利きの店主が差し出す(武蔵小山) 「居酒屋 おふろ 和洋折衷の創作料理と日本酒のマリアージュ(下高井戸)」

 

《秋》「居酒屋 まきたや 都心から離れた各駅停車の駅でただいまと言いたくなる店(下高井戸)「釉月(ゆうげつ)酒も肴も全方位 新店に移りさらに充実(東日本橋)「よよぎあん 大塚の名店で修行した若き店主 老若男女に愛される駅前店(代々木)「松濤はろう 裏渋谷に麗しの割烹着 若夫婦が目指した理想の店(松濤)「酒と肴 botan 女性店主ならでは心遣いとセンスの光る酒器や肴(清澄白河

 

おー!一軒も行ったことないよー!制覇しなくちゃ。φ(..)メモメモ。オススメです。(・∀・)

 

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老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 (光文社新書)

老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒 (光文社新書)

  • 作者:太田和彦
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: 新書