「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜驚愕のラスト2行!…『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

ウチ(SA)のスタッフ数人が絶賛したこの小説!なんでもスト2行で、それまでのストーリーがひっくり返るとのこと。絶対二回読みたくなるとのこと。ほんまかいな!?(・。・)ということで読んでみました!(^◇^)


本の後ろ表紙の解説には、こう書かれている。


【僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説――と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず2回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー


最初は80年代髣髴させる昭和のいい時代の恋愛ストーリーだなあと思って、読み進んで、最後の2行になって…あらっ?ちょっとまてよ!?…ということは…どうなっちゃうの!?えーっっ!!!\(◎o◎)/! ってなカンジで二回目を読んでみるとめちゃ面白い!!!まるで小説の中のだまし絵みたい!(^。^)


レコードのようにA面、B面と別れていて各章立ての名前がかつての名曲の名前がズラリ。
sideA 「揺れるまなざし」「君は1000%」「YES−NO」「LuckyChanceをもう一度」「愛のメモリー」「君だけに」
sideB 「木綿のハンカチーフ」「DANCE」「夏をあきらめて」「心の色」「ルビーの指輪」「SHOW ME」

どう?あの頃のあの時代を思い出すでしょ?中でも印象的な文章を紹介しよう。


「イニシエーションって言葉の意味わかる?」
「イニシエーション……通過儀礼ってこと?」
「そう。子供から大人になるための儀式。私たちの恋愛なんてそんなもんだよって、彼は別れ際に私にそう言ったの。初めて恋愛を経験したときには誰でも、この愛は絶対だって思い込む。絶対って言葉を使っちゃう。でも人間には−この世の中には、絶対なんてことはないんだよって、いつかわかるときがくる。それがわかるようになって初めて大人になるっていうのかな。それをわからせてくれる恋愛のことを、彼はイニシエーションって言葉で表現してたの。それを私ふうにアレンジすると−文法的には間違っているかもしれないけど、カッコ良く言えば−イニシエーション・ラブって感じかな…」


なんか、学生時代を思い出しちゃったよ!当時は携帯もないし、こんな感じで恋愛したんだよね。懐かしいなあ!さあ、あなたは二回読むかな?(^−^)このA面、B面の秘密(?)が分かるかな?おススメよ!(^_-)-☆