「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜20世紀経営思想界・知の巨人…『ドラッカーの遺言』

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)

2005年11月11日に急逝したビジネス界のカリスマ=ピーター・ドラッカー氏。(^◇^)20世紀最高の知性と呼ばれた氏なのだが、お恥ずかしながら一冊も読んでいなかった…。(^^ゞ その氏が語る、「新しい時代」を生きる私たちに、“賢人”が贈る最後のメッセージ。経営者だけではなく、日本人必読の書がこれだっっ!!!ちょっと長くなるけどそのエッセンスを紹介しよう。


・日本がいますぐ取り組まねばならない課題―それは、時代が変わったことを認め、その変化に対応していくための意識改革です。変化を拒絶してはならないのです。


「労働を担う世代の問題」については、すでにあなたたち自身が最も頭を悩ませていることでしょう。高齢化の進展で若い労働者が激減し、労働人口の重心がどんどん高齢者側にシフトしています。定年の延長を余儀なくされ、今後の20年間で74歳まで上がる、と私は予測しています。


・情報経済が主軸となる新時代の世界経済のもとで、最も苦労する国は日本である。つねにイノベートを追及し、新しい価値を生み出すことでしか、日本が生き残る道はない。


・「経営の本質とは何でしょうか?」こう言われるたびに、私が問い返す3つの質問があります。


1「あなたの事業は何か?何を達成しようとしているのか?何が他の事業と異なることなのか?」
2「あなたの事業の成果を、いかに定義するか?」
3「あなたのコア・コンピタンス(独自の強み)は何か?」

「成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないか?」経営の本質は、すべてこの一言に言い現わされている。


・普通の人間が良い仕事をできるようにする―経営科学の基盤を成すこの考え方に信を置く私は、「生まれついての能力」というものを信じません。
偉大なリーダー、カリスマ、スーパー経営者…。さまざまな呼称がもてはやされてきましたが、すべて危険で馬鹿げた考えです。「不正出の存在」など迷信であり、少なくとも私は賛成しかねます


・誰もがリーダーを望みますが、ヒトラースターリン毛沢東らを持ちだすまでもなく、過去100年の歴史の中で、私たちは誤ったリーダーの例を数え切れぬほど見てきました。私たちに必要とされているのは、リーダーを待望する姿勢ではなく、リーダーの登場を恐れることなのです。
「彼らが象徴しているもの」や「彼らが代弁する価値」が信頼に値するか、それを見極めることなのです。
もう一度言います。カリスマ性というものに対しては、不快感を抱くべきです。


・私が理解したのは「人はリーダーに生まれない」という事実です。生まれついてのリーダーなど存在せず、リーダーとして効果的にふるまえるような習慣をもつ人が、結果としてリーダーへと育つのだ、と。


・では、リーダーとして効果的にふるまえる習慣とは、いかなるものなのでしょうか。まず誤解を解いておきたいのは、自分が先頭に立って事にあたり、人々を引っ張っていく姿勢など、まったくもって必要ないということです。有能なリーダーに共通する習慣の一つめは、「やりたいことから始めることはない」ということです。彼らはまず、「何をする必要があるか」を問います。


・有能なリーダーに共通する二つめの習慣は、「何をすべきか」を考え抜いた後に、その中のどれが「自分の仕事なのか」を問うことです。言葉を換えれば、なすべきことのうち、「何が自分に適しているか」あるいは「何が自分に適していないか」を突き詰める作業を行うということです。
この習慣を持つ人は、とりもなおさず「自分が何を得意としているか」を的確に把握しており、同時に「自分は何が不得手なのか」についても熟知しています。
そして三つめの習慣として、「不得手なことは、決して自ら手がけない」ことを知っているのです。


・自分が得意としない仕事に直面した時、「これは自分の仕事ではない」と認めることができ、そのことを得意とする別の人間に一任する―自分にできないことがあると認めるのは得てして簡単ではありませんが、有能な人間は自分がすべきではないことを知っています。そしてその重要なことに、得手・不得手が人生を通じて変化することもまた、十分に心得ているのです。


・さらに加えて言うならば、部下とコミュニケーションを取ることを自らの責任と捉えていることが挙げられます。自らの任務を遂行するために、誰からの、どんな情報が、いつ必要なのかを把握し、また、他人に任せた業務に関し、どの情報が、誰に、いつ必要かを掌握しているのです。そしてともに仕事をする全員が、そのことを理解しているかどうかを確認することも怠りません。


・優秀なリーダーは、「この限られた期間で自分にできる仕事は何か」「何に集中すべきか」「それは本当に重要なのか」、そして「それは部下や上司、同僚に本当に理解されているか」を確認します。なすべきことを考え抜き、なすべきことの中で何がいちばん重要かを考え抜く姿勢を貫きます。


・知識社会において成果を挙げ得る人間であり続けるためには、スキルを更新する教育を何度も繰り返し受けることが必要となります。真の意味での「生涯教育」であり、つねに教育に立ち返るこの姿勢こそが、個人のイノベーションを促進してくれます。


…ウチの会社のビジネスって、ドラッカーの言っている生涯教育じゃん!!!って自信を持ちました。おススメよ!(^−^)