「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『仕事の哲学 ドラッカー名言集』

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)

知の巨人、ピーター・ドラッカー、昨年はこの本がブレイクしたよね。(^。^)


BOOK〜『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100125


「仕事の成果が問われるいま、ビジネスマンはいかに能力を高め、自己実現をとげるか。成果能力、果たすべき貢献、優先順位、意思決定、リーダーシップ、コミュニケーション、時間管理など、人並みの能力でプロになる知恵を精選」そのエッセンスを紹介しよう。



成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし、組織というものが最近の発明であるために、人はまだこれらこのことに優れるに至っていない。


成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の積み重ねである。実践的な能力は、習得することができる。それは単純である。あきれるほどに単純である。


・仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない、技能や知識などインプットからスタートしてはならない。技能、情報、知識は道具にすぎない。


・何かをすることに決めたら、何を期待するか書き留める。九ヵ月後、一年後に結果と照合する。私自身これを五十年続けている。そのたびに驚かされる。誰もが驚かされる。こうして自らの強みが明らかになる。自らについて知りうることのうち、この強みこそ最も重要である。


目標は難しいものにしなければならない。背伸びをさせるものでなければならない。だが、可能でなければならない。不可能なことを目指したり、不可能なことを前提とすることは、野心的と呼ぶに値しない。たんなる無謀である。


最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。しかも、得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要する。


確実性を必要とする人は、起業家に向かない。そのような人は政治家、軍の将校、外国航路の船長など、いろいろなものに向かない。それらのものすべてに意思決定が必要である。意思決定の本質は、不確実性にある。


知識ある者は、理解されるよう努力する責任がある。素人は専門家を理解するために努力すべきであるとしたり、専門家は専門家と通じれば十分であるとするのは、野卑な傲慢である。


・現存する仕事はすべて正しい仕事であり、何がしかの貢献をしているはずであるとの先入観は危険である。現存する仕事はすべて間違った仕事であり、組み立て直すか、少なくとも方向づけを変えなければならないと考えるべきである。


組織内の摩擦のほとんどは、たがいに相手の仕事、仕事のやり方、重視していること、目指していることを知らないことに起因する。問題は、たがいに聞きもせず、知らされもしないことにある。


コミュニケーションを成立させるのは受け手である。内容を発する者、つまりコミュニケーターではない。彼は発するだけである。聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない。


ソクラテスは、「大工と話すときは、大工の言葉を使え」と説いた。コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。


効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に定義し、確立することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を決め、それを維持する者である。


真に厳しい上司、すなわち一流の人間をつくる上司は、部下がよくできるはずのことから考え、次にその部下が本当にそれを行うことを要求する


優先順位や劣後順位は、つねに現実に照らして検討修正しなければならない。歴代のアメリカ大統領のうち、就任時の優先順位のリストを変更させられなかった者はいない。優先順位の高い仕事を実現していくことによっても、優先順位は変っていく。


時間の活用と浪費の違いは、成果と業績に直接現われる知識労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間の使い方を記録することである。


・第二の人生をもつには、一つだけ条件がある。本格的に踏み切るかなり前から助走しなければならない。


…深い…。ひとつひとつ噛み締めて、実践していきたいよね。この本ももう一度読まなきゃ!お勧めです。(^。^)


BOOK〜20世紀経営思想界・知の巨人…『ドラッカーの遺言』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090601