またまたいい本に出会いました。(・∀・)人間の日常行動の4割以上といわれる「習慣」。その習慣のメカニズムを知ることで「良い習慣」を増やし、「悪い習慣」を減らすことができれば、人生は知らず知らずのうちに好転していくのだ。ユニークなのは「習慣」を、企業や組織が上手に活用した具体的な実例をとりあげていることだ。そのエッセンスを紹介しよう。
・「私たちの生活はすべて、習慣の集まりにすぎない」私たちが毎日行っている選択はよく考えた末の意思決定だと思えるかもしれないが、実はそうではない。それらは習慣なのだ。一つ一つの習慣はそれほど重要ではない。しかし長期的に見ると、食事で何を注文するか、毎晩子供たちに何を言うか、お金を貯めるか使うか、運動をどのくらいするか、考えをどうやってまとめるか、そしてどんな手順でしているかといったことが、その人の健康や効率、精神的安定、幸福感などに大きな影響を与えている。デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40%以上が、「その場の決定」ではなく「習慣」だという。
・議論の中心にあるのは、「習慣は変えられる」といことだ。ただしそれは習慣の仕組みをきちんと知っていればという条件がつく。この本は何百という学術的研究、300人を超える科学者や企業幹部へのインタビュー、何十という会社が行った研究をもとにしている。
ここで扱う習慣とは?=ある時点で意図的につくり、やがて考えなくても毎日、何度も行うようになるもの。私たちはどのくらい食べるか、職場に着いたら何をするか、週に何回酒を飲むか、いつジョギングに行くかといったことを、ある時点で意識的に決めている。やがて決定をしなくなり、その行動は無意識のものとなる。それは神経学的には自然の結果だ。そしてこれがどのようにして起こるのかを理解すれば、自分の好きなようにパターンをつくりなおすことができるのだ。
・習慣を変えることは楽ではないし、すぐにできるものでもない。常に単純というわけでもない。けれども習慣を変えることは可能だ。そして今、そのための方法もわかっている。
・三つの基本原則
1 シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること
2 具体的な報酬を設定すること
3 ルーチン
きっかけとルーチンと報酬が結び付き、その後、欲求が生まれてループを作動させる。
・習慣のおかげで、最初は行うのが難しかったことも、どんどん容易になり、じゅうぶんに練習すれば半ば機会的に、ほとんど意識することもなくできるようになる。自分がどんな人間になりたいのかがはっきりすれば、人はそうなるべく練習したように成長する。それは紙や上着をいったん折りたたむと、あとになってもその折り目どおりにずっと癖がついているようなものだ。
その他、「習慣のメカニズム」「ファブリーズが突然大ヒットした理由」「アルコール依存症はなぜ治ったのか」「アルコアの奇跡〜会社を復活させた、たった一つの習慣」「スタバと成功の習慣〜問題児をリーダーに変えるメソッド」「買わせる技術〜ヒット商品を自在に生み出す秘策」「習慣の功罪〜ギャンブル依存は意志か習慣か」「どうすれば消費者のあいだに新しい習慣を生み出せるのか」など。
さあ、新しい習慣を身につけよう!オススメです。(・∀・)