「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜トッププロが語る!…『頭脳勝負−将棋の世界』(渡辺明)

頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)

頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書)

将棋が大好き。もし次に生まれ変われるんだったら、将棋棋士になりたい!と真剣に思っているほど。
その将棋界のトッププロである、渡辺明竜王。(^^♪ 史上4人目の中学生棋士であり、1984年生まれだから、私とふたまわり違うのか!?(@_@)
ご存知かもしれないけど、以前は名人が最高位だったけど、実質の頂点はこの竜王だと言われている。その竜王にわずか20歳で登りつめ、竜王戦の連覇新記録となる竜王位4連覇達成というトップの中のトップ!天才・羽生善治を超える!
その彼が語った将棋の世界。これはあらゆるビジネスにも役立つ内容だね。そのエッセンスを紹介しよう。


・将棋は一対一で戦う頭脳のゲームです。他のゲームと比べると偶然の要素が少ないと言えると思います。
偶然性が低い。では勝敗を分けるものは何か。それが強さであり、技術です。技術とは、狭い意味では相手より多く勝つ正しく読める力、とでも言うのでしょうか。
しかし技術だけではなく、将棋はメンタルの要素をふんだんに盛り込んだゲームなのです。


・最初に浮かんだ手のことを第一感といいます。プロ間では、「第一感は正しいことの方が多い」という共通の認識があるように思います。なぜ第一感が正しいか?それは良いものだけを選んで経験を積んでいるわけですから、自然と正しい手から見えるようになる、ということだと考えられます。


・プロでもミスをします。大事なことはミスをした時にどう切りかえるか。
大事なのは、「もしこうやっていたら…こうすべきだった…」という反省をこの場でやっては絶対にいけませんん。過去を振り返っての考察は対局が終わってからすればいいことで、今やるべきことは目の前の局面での正解を探すこと。
なぜ、それがタブーかといえば、将棋の場合、ミスは多くした方が負けるのではなくて、最後にミスをした方が負けることが多いからです。
ミスをしたと思っても、勝てるチャンスは残されていることを信じて後悔ではなく、先のことを考えるのが勝つために必要なことといえるのです。


・将棋界には、「自分にとってそうでなくても、相手にとって重要な一番こそ手を抜かない」という「米長哲学」と呼ばれているものがあります。こういうところでいい加減に指すと、肝心なところで運が味方してくれないということのようです。


・自分の息子が、もし棋士になりたいと言ったらどうするか?ある程度までは教えますが、プロの養成機関である奨励会に入ったら、その後は教えません。強くなる子というのは自分で何をしたら強くなるかをを考え、実践できるからです。誰かに言われて勉強するのでは長続きしませんし、放っておいて勉強しないのならば、将棋への思いがその程度だったということ。


将棋にコーチはいません。スポーツでは、「頭ではわかっているけれども、体がついていかない」ということがあるのに対して、将棋は頭そのものが競技者の能力ですから、50歳、60歳になっても現役は当たり前。引退して指導者に回る年齢が遅いのです。自分が引退しているのならともかく、同じ土俵で戦っている相手にアドバイスをするのはおかしいからです。ですから、長所、短所を把握し、長所を伸ばすのか短所を矯正するかを決める、という他の分野でならばコーチが担う役目を将棋では自分でやる必要があります


将棋の駒の動かし方からルールの解説や将棋界のしくみや報酬まで初心者にもわかりやすい内容だよ。
しばらくご無沙汰してるけどまた将棋やりたいな。誰か相手になって〜!(^◇^)


渡辺明 ブログ
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