ムカシ、父が決めた小野塚家のルールがあった。二十歳までは未成年だから、オレが責任を取る。大学の学費も出す。ただしそれ以降は、すべて自分でやれ。大学に行きたければ自分で学費を出せ、というものだった。゚( ゚д゚ )
二つ上の兄がそれを実行したのだから、当然、ワタシもそれをやらねばならない!ということでいろいろとご縁があり、毎日新聞本社の発送部に勤労学生として2年半、お世話になることになった。昭和59年頃。朝刊の発送の仕分けをする仕事で、勤務時間21:30〜翌朝3:30くらいまで。その後大浴場に入り、仮眠をとって、朝8:50からの大学の一限目の授業に出る。二日働いて、一日休みというパターン。当時月16万の給料で学費を払っていた。眠い目をこすりながら働いていた。夜食は定食が160円。仕事が終わると屋台のラーメンを食べに行く。若かったからこそ出来た仕事。
深夜なのに、窓から見るビルはけっこう灯りが点いている。こんな夜中に働いているヒトがいっぱいいんだ。オレだけじゃないんだなあ!と実感した。
さて、この本。私たちが生活する中で、なかなか直接目にするのない、夜間にはたらく人たちの仕事を、子ども目線のやさしい表現で追いかける絵本。そのエッセンスを紹介しよう。
・わたしがパジャマにきがえるころ、ママは、でかける。たいせつな仕事にいくんだ。
わたしがねているよるも、たくさんの人たちがはたらいて、みんなのくらしをささえてくれている。
わたしがねているよるも、たくさんの人たちがはたらいて、みんなのくらしをささえてくれている。
バスの運転をするのが、わたしのママ。夜の仕事をおえた人をのせたバスは、あさひをあびて、どうろをはしる。バスにのっている人たちは……
みんな、家にかえるんだ。わたしがあさごはんを食べるといき、ママは家にかえってきて ねむりにつく。「ママ、おやすみなさい」みんなのために、よるのあいだ、バスを運転するママ。
「感謝」というコトバが浮かぶ。多くの人のおかげで私たちの生活が成り立っていることに感謝だね。あたりまえのことなんてないよね。子どもと一緒に読もうね。超オススメです。(・∀・)♪