久住昌之さんとの出会いは、大学のときの泉昌之名義の『かっこいいスキヤキ』が最初だった。冒頭の『夜行』でブッ飛んだ!笑って、笑って、感動して、こんなマンガがあるのかー!社会人になるとき、はじめて一人暮らしをするときに実家から持ってきたほどだ。いまでもウチの本棚に鎮座している。(・∀・)
さて、この本。
「オイシイ! マズイ! がすべてじゃない!メシとはつまり…物語なんだ!世の食通たちに愛され続けるマンガ「孤独のグルメ」の原作者が描く、ひとりメシの美学をまとめたグルメエッセイの決定版が、「野武士のひとり飲み日記」を加えた、増量新装版で登場!!
庶民的な思考を捉えることに抜群の才能を発揮する著者の、崇拝とも呼べるような食への愛。過剰なまでに緻密な、食前、食中、食後の心理描写。どこか情けないダンディズムを介して、著者の抱く食への哲学が表現されている。地方の居酒屋やどこにでもあるような街の定食屋etc……。何気ない日常の中で、食べることで得られる「純粋で無垢な悦び」。そんな他愛のない幸せに目を向けさせてくれるエピソードが満載」その中でも大爆笑のハナシを紹介しよう。
「オイシイ! マズイ! がすべてじゃない!メシとはつまり…物語なんだ!世の食通たちに愛され続けるマンガ「孤独のグルメ」の原作者が描く、ひとりメシの美学をまとめたグルメエッセイの決定版が、「野武士のひとり飲み日記」を加えた、増量新装版で登場!!
庶民的な思考を捉えることに抜群の才能を発揮する著者の、崇拝とも呼べるような食への愛。過剰なまでに緻密な、食前、食中、食後の心理描写。どこか情けないダンディズムを介して、著者の抱く食への哲学が表現されている。地方の居酒屋やどこにでもあるような街の定食屋etc……。何気ない日常の中で、食べることで得られる「純粋で無垢な悦び」。そんな他愛のない幸せに目を向けさせてくれるエピソードが満載」その中でも大爆笑のハナシを紹介しよう。
【生野菜定食、焼肉付き】
吉祥寺に、一軒の古い定食屋があった。「ST食堂」 としておこう。看板には「天ぷら 味自慢」と書いてある。人のよさそうな、 おじいさんとおばあさんが働いている。誰しも「おふくろの味」 みたいなものを想起すると思う。
甘かった。
幻想は打ち砕かれた。
おふくろの味じゃ、ねえ。
マズイ。
すっごく、マズかった。
天ぷら定食頼みました。味自慢と書いてあるから。
出てきた天ぷら、冷えていた。いつ揚げたんだろう。 数時間前ではないか。
ごはんが、べちょべちょ。お新香のキュウリ、味なし。大根、 水分なし。醤油をつけてなんとかするしかない。
我慢して食べた。もう来ない。絶対来ない。
と、思ったが、マンガ家の性、 このひどい店をもっともっと観察調査してやろうと思った。
「ん?」一枚のメニューの短冊に目が止まった。
生野菜定食 焼肉付き 850円
なんだそれ?焼肉定食に生野菜が付いているのなら、わかる。
焼肉が、主従の、従か。肉がオマケなのか。
一体どんな定食なのか。
翌日、待ちきれずに、お昼前に行って、頼みました。生野菜定食、 焼肉付き。
出てきた。驚いた。なんだこれは。
あとは読んでね。
いいなあ。この感性。共感するなあ。マンガ版もいいけど、文章だけの方が想像力g足劇されるなー!オススメです。(・∀・)