子どもの頃読んだり聞いたりしたことで忘れられない作品ってあるよね。この作品もそう、楳図かずおの「おろち」その中の「ステージ」。たぶん一番最初は小学校の頃だったのかもしれない。誕生50年だって。ストーリーに感動して、何度も何度も読み返してきたけど、大人になって復刻版で再読できるとは!♪ 感動だっ!!!
備忘録も兼ねて、このブログでも紹介しよう。
・佑一が子どものころ、毎日見ていた大好きだったテレビ番組。いつも「おはようのおにいさん」田辺新吾が出演していた。
ある日、父を迎えにいった佑一は、暴走している車にハネられるのを目撃、父は亡くなってしまった。佑一は、犯人を見た、それはおはようのおにいさんだった!!!
身辺が操作された。
裁判では無罪。
・そのとき以来、佑一はおはようのおにいさんのことをいわなくなった
そんな中、佑一は、母におこずかいをせびる。レコードとプレーヤーを買うという。くれなければ給食費と学級費をためてあるからそれで買うという。レコードプレーヤーを買ってもらった佑一は、暇があるとレコードをかけた。歌手になるという。
・夢中になったのは、花田秀次という歌手。石原裕次郎と北島三郎とビートルズを足したような魅力だった。大人気となり、国民的歌手となる花田。
佑一は夢中になり、花田秀次のものまねをして、どんどん歌がうまくなっていった。
・オーディションにも受かるが、デビューするでのはなく尊敬する花田秀次のマネージャーになる。信頼を勝ち得ていく佑一。そんな中、誰かの策略で、誤って薬品を飲んでしまった(飲まされてしまった)花田は声が出なくなり、歌うことも、しゃべることもできなくなってしまう。かわりにテレビでは、花田は口パクで、裏で佑一が歌うようになる。いままでの花田秀次とはちがった魅力の新曲「男の仁義」だが、
美少女おろち。「佑一は父をひき逃げされた現場を目撃し、
そして尊敬する花田のもとにきて、いま花田秀次のかげとなり、
・佑一が運転する車に乗っている花田。危険すぎるスピードに怖くなった花田は、運転を代わり、佑一が後部座席に座る。ここからがクライマックス!!!佑一の告白がはじまる。
・もう花田秀次は、
先生、ぼくの本当の名は目黒佑一。そしてぼくが三歳の時、
ぼくは待った!!このとき!!!この場所!!この状態を!!
あなたに父を殺されたとき、三歳のぼくの証言は無効だった!!
ラストはスゴイなあ!これ、少年マンガの世界だけじゃもったいないなあ。ゼッタイ映像化して欲しい。この壮大な復讐ドラマ。日本版「モンテ・クリスト伯」だわー!
名作中の名作っ!半世紀前の作品とは、思えない!これを読まずに死ねない!!!超オススメです。(・∀・)