「流し」でときどきリクエストのあるアニソン。中でも「デビルマン」はOPもEDも覚えている、もちろんっ!♪ でもアニメと漫画ではあまりに違いすぎるよね〜!♪ラストシーンは、少年漫画でここまで書いていいの!?という絵だよね。
「一般に知られているアニメーション版とはまるで違う内容のマンガ版『デビルマン』。海外でもカルト的なヒットを呼んでいるこの作品に扱われている家族、魔女狩り、擬似黙示録などのテーマを分析する」そのエッセンスを紹介しよう。
・永井豪は、世界的な漫画家である。海外では、 日本で生産されている漫画のすべてが、 永井豪によって描かれていると信じて疑わない人間が少なからずい るらしい。知名度を確定的にしたものは『マジンガーZ』や『 UFOロボ グレンダイザー』をはじめとする、 一連の巨大ロボットもののTVアニメーションである。 これらの作品は、世界各地で放映され、 とくにスペインやフランスでは、放映ごとに85〜100% の高視聴率を獲得し、大きな社会現象として話題になった。
・永井豪はまた、世間の良識派を自認する人間から、表現の「 異端児」「問題児」としてあつかわれてきた漫画家でもある。 性表現の他にバイオレンス・シーンがたびたび問題となり、 暴力描写が激しすぎるという理由で、 放映禁止の動きがあったことがあう。
・永井豪「僕のまんが、あんまりなにも決めないで描くでしょ、 構成なんか、キッチリ決めないで描いちゃって、……描いてて、 ただその勢いで行っちゃうから、 モノすごく良い内容が出る場合と、そうでない場合が、 すごくあるんですよね」
・漫画において、途中から設定がある程度変わっていくのは、 あらゆる創作がそうであるように、 あながち否定されるべきことではない。 もともと創作者は半分以上、無意識的なもの、 直感的なものに頼っていると考えられるからである。 先をなるべく考えないというやり方は、 漫画において一種の創作方法として確立されているといってもよい 。
・日本の漫画は通常、墨一色の白黒であるが、 週刊で発行される漫画誌が多い状況のなかで、 その製作ペースが異常に早いことが要求される。 このようなハイペースは、 アメリカやヨーロッパのコミック関係者の常識を超えている。
・日本の漫画は、 基本的にひとりによって作品世界がつかさどられていることは注目 すべきだろう。
・永井豪は、一言でいうなら「内乱の予感」 を秘めた漫画家である。設定を決め、 ストーリーを進めていくうちに、自分の問題意識に火がつき、 誘爆が誘爆をよびながら作品世界が構成されていく。「 内乱の予感」とは「狂気」のこと。 漫画のおもしろさを決定づけるものは、その作品に「狂気」 が内包されているか否かが、重要な要因のひとつだと信じている。
……うーん……いいなあ。再読しないと!オススメです。(・∀・)♪