「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「英国一家、日本を食べる(上)(下)」(マイケル・ブース)

 
この本、いいわー。笑うわー!外国人からみると私達日本人の「食」って、こんなふうに見えるのね!?まさに目からウロコっ!!!

おいしさ満載、抱腹絶倒の日本食エッセイ!!4歳と6歳の子どもを連れ、初めて日本を訪れた英国一家。新宿の思いで横町で焼き鳥を口にして以来、食のワンダーランドに病みつきになった一家は、美しくて健康的な和食を追及すべく各地に繰り出してゆく! 築地市場に魅了され、だしやわさびで異常に洗練された日本人の食感に驚き、相撲部屋を訪れ、かっぱ橋、鯨肉、ラーメン横丁、味の素本社へ。一家の冒険は止まらない!」そのエッセンスを紹介しよう。

辻静雄「Japanese Cooking:A Simple Art」は、ありきたりの料理本ではないとすぐにわかる。英語で書かれた日本料理の情報源としては今なお傑出した存在で、世界中の日本料理愛好家にとってバイブルのようなものだった。この本は。ただの料理本ではありません。哲学の論文です」
 
「日本人は、たとえつつましく暮らしていようと、料理は味がすべてで器は何でもよいとは思いません」辻は、日本料理では季節が非常に重要だと強調する。作る人も食べる人も、ある特定の時期にしか手に入らない食材を、貴重な授かり物として喜ぶというのだ。さらに、日本人は味がほとんどない食材を数多く使って、食感や舌触りを楽しむこともこの本で知った。ー豆腐、ごぼうそれからコンニャクイモの皮をむいて茹でてこねて固めた、こんにゃくという「こげ茶色やねずみ色の、固いゼリー状のかたまり」とかだ。
 
・さらに僕にとって謎だったの「鰹の切り身を煮てから、木材のように固くなるまで乾燥させ、薄く削ったもの」や、大豆を醗酵させるという恐ろしげな朝食の品、納豆などだ。不思議なのは、デザートが載っていないことだった。日本料理とはそういうものだというのなら、ものすごく不思議だ。
 
・辻の本を読み終わってすぐに、僕はいきなり、衝動的に、後から思えば人生を変えることになる決断を下した。実際に行って、この目で見て、自分の下で味わってみるしかないと決めたのだ。わずか三ヶ月足らずだが、僕は家族と食べ歩きの家族旅行に出かける。
 
ライバル関係にある両者は、それぞれ別の最高水準の調理師学校ー各々の料理の伝統の砦ーを誇りとしている。大阪にあるのは、辻静雄が創設した1960年開校の辻調理師専門学校で、現在は息子の辻芳樹が継いでいる。一方、東京にあるのは、1939年に服部道政が開いたとされる服部栄養専門学校で、現在はやはり息子の服部幸應氏が後を継いでいる。
 
「タコボール」すなわちたこ焼きは、味のついたドーナツみたいなもので、歯ごたえのあるタコの足のぶつ切りが中に入っている。大阪では、屋台でできたてを売っていて、厚紙で作った「舟」に八個入って、みりん、ウスターソース、生姜、ニンニク、砂糖、酒、そしておそらくだしが入ったとろりとしたソースがたっぷりとかかっている。削り節がかかっていることもあり、たこ焼きの熱でふわふわと揺れている。
 
パリと比べて東京のすばらしいところー発生順
 
・犬のふんが落ちていない
・誰もチップを要求しない
・ゴミが落ちていない
・まてよ、ゴミ箱も置いてない
・僕より背が高い人がいない
・みんなの話す言葉がわからなくても,誰も僕らのものを盗まないし、いんちきをしないし、失礼なことをしない
・こんなにたくさんの料理屋があるのに、なぜか商売が成り立っている
・タクシーが拾いやすい(雨が降っていても)
・運転手は、客を望みの場所までただ送るだけで、ごちゃごちゃ言ったり法外な金を取ったりしない。
・店員は、客にまた来てほしいと心から思っている。
・日本でなら、僕はバスケットボールの選手としてかなり成功できそうだ
 
日本人は生鮮食料品にとてもうるさい。どの商品も、傷ひとつない。
 
日本のファストフードの中心地、道頓堀、そこで子どもたちに、ピザやワッパーよりも大切なものが人生にはあると教えてやりたい。大阪名物のふたつのファストフード、たこ焼き(京都で初めてお目にかかったタコ入りの団子)とお好み焼(パンケーキとトルティーヤのハイブリッド)だ。
 
辻静雄は、こう書いている「さまざまな意味で、日本料理における味噌は、フランス料理におけるバター、あるいはイタリア料理におけるオリーブオイルのようなものです」。日本人の多くは、今も朝食の味噌汁の香りで目を覚ますーできたてのトーストとコーヒーみたいなものだ。

 

へー!!!日本ってそうなんだー!♪ 2013年だから10年前か。異文化を知るって「食」がイチバンだよね。超オススメです。(・∀・)♪