この本、いいわー。笑うわー!外国人からみると私達日本人の「食」って、こんなふうに見えるのね!?まさに目からウロコっ!!!
「おいしさ満載、抱腹絶倒の日本食エッセイ!!4歳と6歳の子どもを連れ、初めて日本を訪れた英国一家。新宿の思いで横町で焼き鳥を口にして以来、食のワンダーランドに病みつきになった一家は、美しくて健康的な和食を追及すべく各地に繰り出してゆく! 築地市場に魅了され、だしやわさびで異常に洗練された日本人の食感に驚き、相撲部屋を訪れ、かっぱ橋、鯨肉、ラーメン横丁、味の素本社へ。一家の冒険は止まらない!」そのエッセンスを紹介しよう。
・辻静雄の「Japanese Cooking:A Simple Art」は、ありきたりの料理本ではないとすぐにわかる。
・「日本人は、たとえつつましく暮らしていようと、 料理は味がすべてで器は何でもよいとは思いません」辻は、 日本料理では季節が非常に重要だと強調する。 作る人も食べる人も、ある特定の時期にしか手に入らない食材を、 貴重な授かり物として喜ぶというのだ。さらに、 日本人は味がほとんどない食材を数多く使って、 食感や舌触りを楽しむこともこの本で知った。ー豆腐、ごぼう、 それからコンニャクイモの皮をむいて茹でてこねて固めた、 こんにゃくという「こげ茶色やねずみ色の、 固いゼリー状のかたまり」とかだ。
・さらに僕にとって謎だったの「鰹の切り身を煮てから、 木材のように固くなるまで乾燥させ、薄く削ったもの」や、 大豆を醗酵させるという恐ろしげな朝食の品、納豆などだ。 不思議なのは、デザートが載っていないことだった。 日本料理とはそういうものだというのなら、ものすごく不思議だ。
・辻の本を読み終わってすぐに、僕はいきなり、衝動的に、 後から思えば人生を変えることになる決断を下した。 実際に行って、この目で見て、 自分の下で味わってみるしかないと決めたのだ。 わずか三ヶ月足らずだが、 僕は家族と食べ歩きの家族旅行に出かける。
・ライバル関係にある両者は、 それぞれ別の最高水準の調理師学校ー各々の料理の伝統の砦ーを誇 りとしている。大阪にあるのは、 辻静雄が創設した1960年開校の辻調理師専門学校で、 現在は息子の辻芳樹が継いでいる。一方、東京にあるのは、 1939年に服部道政が開いたとされる服部栄養専門学校で、 現在はやはり息子の服部幸應氏が後を継いでいる。
・「タコボール」すなわちたこ焼きは、 味のついたドーナツみたいなもので、 歯ごたえのあるタコの足のぶつ切りが中に入っている。大阪では、 屋台でできたてを売っていて、厚紙で作った「舟」に八個入って、 みりん、ウスターソース、生姜、ニンニク、砂糖、酒、 そしておそらくだしが入ったとろりとしたソースがたっぷりとかか っている。削り節がかかっていることもあり、 たこ焼きの熱でふわふわと揺れている。
・パリと比べて東京のすばらしいところー発生順
・犬のふんが落ちていない
・誰もチップを要求しない
・ゴミが落ちていない
・まてよ、ゴミ箱も置いてない
・僕より背が高い人がいない
・みんなの話す言葉がわからなくても, 誰も僕らのものを盗まないし、いんちきをしないし、 失礼なことをしない
・こんなにたくさんの料理屋があるのに、 なぜか商売が成り立っている
・タクシーが拾いやすい(雨が降っていても)
・運転手は、客を望みの場所までただ送るだけで、 ごちゃごちゃ言ったり法外な金を取ったりしない。
・店員は、客にまた来てほしいと心から思っている。
・日本でなら、 僕はバスケットボールの選手としてかなり成功できそうだ
・日本人は生鮮食料品にとてもうるさい。どの商品も、 傷ひとつない。
・日本のファストフードの中心地、道頓堀、そこで子どもたちに、ピザやワッパーよりも大切なものが人生にはあると教えてやりたい。大阪名物のふたつのファストフード、たこ焼き(京都で初めてお目にかかったタコ入りの団子)とお好み焼き(パンケーキとトルティーヤのハイブリッド)だ。
・辻静雄は、こう書いている「さまざまな意味で、日本料理における味噌は、フランス料理におけるバター、あるいはイタリア料理におけるオリーブオイルのようなものです」。日本人の多くは、今も朝食の味噌汁の香りで目を覚ますーできたてのトーストとコーヒーみたいなものだ。
へー!!!日本ってそうなんだー!♪ 2013年だから10年前か。異文化を知るって「食」がイチバンだよね。超オススメです。(・∀・)♪