【テレビで放映されないコロナ闘病記 10 いたれりつくせり編】
最初で最後の入院生活も、はや14日目。退院については個人差があるので明言されないんだけど、退院は近い気がする。自分の人生の中でこんな2週間なかったなあ。
有給でもなく、特別休暇でも、夏休みでもなく、「病欠」での入院。しかも最も流行りの「新型コロナウィルス」で。まさか「病欠」という単語が自分に存在するとは思わなかったっ!(笑)
失礼を承知で、わかりやすく例えて言うと……。
自動的に向こうからやってくる選択不可の「回転寿し」のようだ。
いきなり担架でICUに運ばれ、あっという間にあらゆる検査とデータと調整される。「CT取ります〜!」「造形剤使用します〜」「レントゲン取ります〜」「体重測ります〜!」紙おむつ、パジャマを用意される。F1のピットのようだ、といってもいい。あっという間に10キロ体重が落ち、食事制限で健康体になっていく。悪いところを強制的に治されていく。下の世話から、清拭、洗面、歯磨き、洗髪、移動、床ずれ防止、転倒転落防止されていく。途中で、
ヨーグルトたべる?スイカは?ところてんは?ゼリーは?喉乾いていない!?部屋の空調、大丈夫?暑くない?
と「いたせりつくせり」みたいなカンジだ。なんというスペシャルな健康増進コース!!!ダイエットして、健康になって、人間ドックに掛かれる。(料金はいくらか分からないけど「ライ◯ップ」よりも安いだろうなあ……)しかも保険の給付金付き。