「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ぼくが見つけたいじめを克服する方法」(岩田健太郎)

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著者を見て、おやっ!?どこかでみたことがあるなー!と思ったら、ダイヤモンド・プリンセス号の感染対策の告発した感染症医・岩田健太郎さんじゃないかー!

日本で子供のいじめが減らない理由は、大人の社会がいじめ体質だからだ。自らもコミュ障でいじめられっ子だったという著者が、日本社会の同調圧力を打ち破る方法を提案。大事なのは空気ではなく科学。ファクトを無視したフェイクな社会において人々が健康を損ない苦しむことになる。厚労省の体質や、クルーズ船での告発に関する追記も」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・これまでアフリカやアジア、南米などいろいろな国の感染症診療に関与してきたが、国際社会においては問題の解決は、たいていは議論による合意で行う。たとえ命令系統という上下関係があったとしても、なんのヒアリングもなく誰かを排除することは絶対にない。
 
2020年の新型コロナ感染問題で、日本社会ももうやく変わりつつあるのかもしれない。もちろん、意味で。「普通の日本人」なら、風邪くらいでは絶対に休まないだから、通気、通学してしまう。社会でウイルスを広げてしまう。よって、新型コロナ対策は、病気になったら家で休む、やたらと病院にいかない(感染が広がるので)満員電車に乗らない、体調が悪いときに会社に行かない。といった対策を必要とする。これって、日本社会の「常識」をすべて覆せってことじゃないか。
 
子供のいじめは一向に減ることはない。なぜ、システムは問題を解決しないのか。それは、そもそも日本社会、それも大人の社会がいじめ体質だからだ。大人の社会でいじめが普遍的で大人の社会がそうなのだから、子供のいじめがなくならないのか当たり前だ。
 
・お伝えしたいことはたったの2つ。
 
1 大人社会はいじめに満ちている。
2 いじめは、絶対に看過したり、許容したり、妥協したり、泣き寝入りしてはならない。そして、泣き寝入りしない方法は、ある。
 
いじめ対策に必要なのは、事実だけ。そこには徹底したリアリズムが必要だ。大事なのは「事実」であり「願望」ではない。「いじめ」対策で大事なのは「皆を信頼し、かつ誰一人信用しない」ことである。
 
いじめに一人で立ち向かうのは不可能だ。ほとんど不可能だ。よって、味方が必要だ。ではどうやって味方を作るか?増やすか?そのための「他者への敬意、他者への寛容」だ。
 
間違っていれば、文句を言う。その態度を貫き通せば、いじめはなくなる。
 
・ぼくはコミュニケーションとは「たくさんしゃべることだ」と勘違いしていた。逆である。コミュニケーションとはたくさん「聞くこと」だったのだ。
 
「第一歩は事実の確認から」確かに。これ、ある意味画期的な方法かも。いじめに悩んでいる子どもにヒントになるね。オススメです。(・∀・)

 

 

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