「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「世界一の方程式」(山田久志)

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史上最高のサブマリン投手、阪急ブレーブスのエース、山田久志。あの流れるようなう美しいフォームから投げる速球、シンカー。いまでもその映像が目に焼き付いている。
 
中日ドラゴンズの監督を経て、WBCの2009年WBCサムライジャパンを世界一に導いたピッチングコーチとしても活躍。氏の最強の組織作りのノウハウとは?60歳を超える著者が20代個性派をまとめる対話術、イチロー、原監督を支えた参謀学とは?そのエッセンスを紹介しよう。
 
わたしがWBC投手コーチに指名されたのはイチロー担当」という意味合いも含まれているのだろうという自覚がありました。もはや球界では孤高の存在のようで、周囲から声をかけにく雰囲気に包まれているイメージがあるみたいです。普段のイチローはそんなとっつきにくい男ではありません。
 
 
イチローのへの手紙」
 
 
 
優勝おめでとう。君の苦労している姿を見て、わたしはずっと心を痛めていました。……でも、最後はやっぱりイチローらしく、かっこよく決めてくれましたね。さすがです。……。君の野球人生において、この優勝がまたひとつ誇れる、おおきな勲章になったね。……。最後になりますが、これからシーズンに入れば、また大きな記録への挑戦が待っている。これから気持ちを新たにして、大変だろうけど頑張ってほしい。今までは、コーチと選手の間柄でした。だから君にはあえて厳しいことを言ってきました。でも、それはイチローだからわかってくれていると信じていました。くれぐれも体に気をつけてプレーしてください。日本では馬鹿な男が、焼酎のお湯割りを片手に、君の活躍に一喜一憂しているんだからね。これからは一人のイチロー・ファンに戻って……。
 
 
「これでまたしばらく会えないな。これ、あとで時間があったら読んどいてくれ」「なんですか」そう言いながら、イチローはもうわかっているんです。すっごい喜ぶの。にこーっと笑ってね。可愛い後輩なんですよ。それがイチローとの別れの儀式だった。
 
あるとき、わたしの自宅の居間にあるファックスの受信ランプが点灯した。そこから出てくるイチローからの手紙に驚きました。待てども、待てども、ファックスの受信が終わらない。その手紙はまるで巻物のように伸びていくわけですから。それが、1メートル、2メートルなんてものではない。とにかっくず〜っと、ず〜っと、川のように流れ続けるのです。感動しました。イチローは毛筆で書いてくれているんです。わたしへの手紙を。大きな字でね。それもしっかりとした書体で、延々と、わたしに熱い気持ちをぶつけてくれた。うれしかった。今でも大切に保管しています。
 
最後の締めくくりは、達筆な太い字で
 
いずれまた、どこかで同じユニフォームを着られたらいいですね……。
 
その気遣い、やさしさが身に沁みた。コーチ冥利に尽きるじゃないですか。
 
「読みと計算があったダルビッシュのストッパー起用」「原監督はまったく曇りのない人」「星野さんの口説き文句」「大将の技量」「出会いが人生を変える」「グラウンドでは美しくあれ」など。

 

いいねえ……一流だけがわかる境地なんだろうねえ。野球っていいなあ。野球ファン必読っ!オススメです!(・∀・)♪

 

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