「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ラーメンの経済学」(河田剛)

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ラーメンブームが始まる前、40年くらい前からラーメンが好き。当時はインターネットもない時代。その頃から「さぶちゃん」「伊峡」「ピカ一」(神保町)「丸福」「春木屋荻窪「喜楽」(喜楽)ホープ軒」千駄ヶ谷)などに通っていた。懐かしいなあ!(・∀・)

 

「人は、なぜラーメンを食べるのだろう? どうして飽きもせずに同じ店に食べに来るのだろう? 「ラーメン歴」約20年の著者が、ラーメンに潜む魔力を徹底分析」そのエッセンスを紹介しましょう。
 
・古来、他人の中で食事をするということは、典型的なハレの行為であったという。そのため、盆や春の節供などの決まった時期に、屋外の食事が非常な快楽を伴って企画されていた。ただし昔はこのような行事の後は必ず貧乏になるので、外で食事する機会は厳しく制限されていた。それでも明治以降は、次第に外食する、すなわちハレの食事をする機会が増えていったその過程で出現したのが料理茶屋である。
 
・惣菜料理やお茶漬けは「ケ」の食事である。昔は不吉なものとされ、嫌がられた一膳飯についても、ほとんど気にする人がいなくなり、街道沿いは多くの一膳飯屋が出現し始めた。定価販売なので丼に盛り切りの温かい飯が天丼、牛丼、親子丼などの名で売られるようになった。もっとも、麺類については江戸時代から蕎麦屋うどん屋などが寺社の門前、宿場などで営業されており幕末期の江戸には数千軒の蕎麦屋が存在していたようなので、発展はご飯物よりも早かったようだ。いずれにせよ、ラーメンはこのような一膳飯屋、蕎麦屋などといった「外食のカジュアル化」の流れをくみ、長い間「ケ」の食事の代表的なものと見なされてきたことは間違いないだろう。
 
「ハレのラーメン」「ラーメンブームの構図」「ビジネスとしてのラーメン」「脱サララーメン経営のケーススタディ「竈」」「インターネットとラーメン」「ラーメンフリークの過激な日常」「行列店の変遷と行列の変化」「うま味と甘みと高度成長」「多様な味、多様な店」など。

 

大久保の名店「竈」の事例は実になまなましい!ラーメンを食べるだけでなく、読むものもいいね。オススメです!(・∀・)

 

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