「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「大人の男の遊び方」(伊集院静)


このブログでも何度か紹介している最後の無頼派伊集院静氏。(・∀・)

一流の作家でありながら、一流の遊び人でもある氏が語る、「遊びとは」。お酒の飲み方、ギャンブルの仕方などあるんだが、最も面白かったハナシを紹介しよう。



徳光和夫さんの話でいつも面白く思い出すのは、長嶋茂雄さんとの話だ。神宮球場の近くに徳光さんが贔屓にしている蕎麦屋があって、なかなか味もしっかりしている店らしい。


「監督、神宮の近くに少しいける蕎麦屋がありまして、一度、監督をお連れしたいと思います」

「いいね、徳さん、私、蕎麦は大好きだから」


その話を大の長嶋さん好きの蕎麦屋の主人にもして、いよいよ長嶋さんが来店になる日取りも決まり、蕎麦屋の主人も主人で、いつもより丁寧に蕎麦を打ち、長嶋さんの来店を待った。そうして長嶋さんがあらわれた。


徳光さんも、店の主人も皆緊張の境地に達した。「蕎麦はいろいろありますが…監督、何になさいますか?」長嶋さんは店の壁にあるメニューを見回した。


「監督、ここの蕎麦は…」徳光さんが言いかけると、長嶋さんが大声で言った。

「じゃ、私、カツ丼」


ーイイナ〜。さすがミスター。やっぱり長嶋さんは不滅だね。オススメです。(・∀・)