緊急事態宣言が解除され、ひさしぶりに図書館に行くことができた。ウレシイ!活字を読むことは血液の流れのように習慣化されいてるので、ようやく「命」が復活したような気分だ。こんなときは、ショージ先生の本だよね。(・∀・)
「いつのまにか旅から哀愁とロマンが失われ、ただ騒々しい団体さんの移動となり下ってしまった。これではあんまり旅が可哀そうだ。このような世の風潮を嘆きつつ、ショージ君がホンバモノの旅を求めて、日本最北端の地で涙と鼻水をたらし、信濃路でタヌキ汁を賞味し、はるばる小笠原で昼寝をし、下町でバアチャンと芝居を見てまいりました。ついでに川上宗薫センセイに“モテ方”をたずね、五木寛之センパイに金沢を案内してもらうショージ君の抱腹絶倒の旅」そのエッセンスを紹介しよう。
・新宿駅のホームで電車を待っていると「モハ」とか「イハ」 とか書かれた電車が、次から次へとやってくる。ぼくは、 できることなら「ウハ」という電車に、ウハウハ、 ウハウハ喜びながら乗り込みたかったのであるが、 ウハウハ電車がついに来ず、仕方なく「モハ」電車に、モハモハ、 モハモハ乗り込んだのであった。
・床の間には、由緒ありそうな掛け軸が、 由緒ありそうに掛かっている。由緒ありそうな置物、 由緒ありそうな壺には由緒ありそうな花が生けててあり、 座卓も由緒ありそうな黒い漆塗りのものである。 どこもかしこも由緒だらけである。そこでぼくは、「ユイショ!」 と掛け声をかけてテーブルの前に座り込む。 やはり由緒ありそうな脇息に、ゆったりともたれると、 まるで殿様のようである。
・西荻に仕事場を持って、ちょうど二年になる。 家には一日おきに帰ることにしている。仕事場で一泊しては、 翌日わが家で一泊する。「わが家で一泊」 という言い方はおかしいかもしれないが、 そういう感じなのである。
・仕事場に泊まるときは、一人で晩めしを食べます。 外へ出て食べることもあるが、 大抵は仕事場周辺の商店街から買い集めてきたおかずを、 畳の上に新聞紙を拡げ、その上に並べ、腹這いになって、 モシャモシャ食べるのです。
「わが、果てしなき傷心の旅」「花の都を空から見れば」「