9年前にこのブログで紹介した衝撃的な絵本。コレコレ!また読みたくなった!
「ハリス・バーディックの謎」(C・V・オールズバーグ)
この本の小説版のような本がコレ。「たった数行、冒頭だけの物語が面白い!!この新しい文学スタイルに挑戦した精鋭たちの作品から、鬼才・天久聖一氏が選 び抜いた「書き出し小説」の数々。以下お読みいただき、ピンと来たあなたこ そ、本作をご覧あれ。抱腹絶倒間違いなし」そのエッセンスを紹介しよう。
・本書で紹介する書き出し小説とは、 文字通り書き出しのみによって成立したもっともミニマムな文学形 式である。 作者は自分の考えたオリジナル小説の冒頭だけを書き記し、 読者はそこから自分なりの続きを想像する。 書き出し小説は読み手のイマジネーション次第で無限のストーリー を読み解くことができる。 また冒頭以外読む必要がないので時間も大いに節約できる。 書き手側にとっても然り。 あらかじめ未完成であることを前提とした書き出し小説は、 それゆえに無限の可能性を秘めている。 しかしそこにお互いの遊び心が介在しなければ、 それはただの文字列に過ぎない。 書き出し小説とはすべてをゆだねる作者の勇気と、 読者の優しさの上に成立する美しき共犯文学とも言える。
・美大のヌードモデルとして、父はネクタイを外した。
・その村では卑猥な形の野菜しか実らないという。
・いや、先生。松下くんがいなくて困っているんじゃなく、 松下くんがたくさんいるから困っているんです。
・メールではじまった恋は最高裁で幕を閉じた。
・その日、少女はエイプリルフールの日だと知らずに告白した。 その日、少年はエイプリルフールの日だと思って承諾した。 その日、二人の物語は動き出した。
・砂時計の中に、一匹の蟻が閉じ込められていた。
・自家用ヘリで現れた新入社員はすべての桜を散らしてしまった。
・「だったら私はどうすれば良かったんです?」 この会議が始まってからどれくらいの時間がたったのだろうか。 未だに十二支を外された納得感のある理由は聞き出せていない。
・この雨は、めぐりめぐっていつか私の涙を構成する。
・そのバラバラ死体を組み合わせると、 どうやっても腕が一本余る。
・私の地獄行きはいいが、彼の天国行きが腑に落ちない。
ああ〜続きが読みたい!!!このシリーズ、いいなあ。オススメです!♪(・∀・)