「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「童門流 人前で話すコツ」(童門冬二)


童門流 人前で話すコツ こうすれば自信が持てる、楽しくなる


人前で歌うようになって39年、人前でしゃべるようになって18年。いまでもそうだが「緊張する」のだ(笑)話す前や歌う前にはトイレに3回くらい行く。出ないのに行く。カラダが緊張して反応してしまう。でも「緊張しているように見えない」のは、「緊張していないように見せるのが得意」なのだ。(笑)


さて、この本。もともと「人前で話すことが苦手だった」著者が、自身の講演を通じて体得した「話し方のコツ」をユーモアたっぷりに、面白おかしく紹介している。「難しいことをわかりやすく話す方法」「3分に1回笑いをとる方法」など、具体的、かつすぐに実践できる手法を満載している。思わず膝を打つこと受け合いの一冊。そのエッセンスを紹介しよう。


「人前で話すことが苦手だった」わたしが、その後「人前で話すのが好きになった」といういきさつを書きたい。長い間自分なりにずっと開発しつづけてきた「話し方のコツ」について触れたい。


「仲人のスピーチ」


新郎新婦の略歴にウエイトを置くのではなく「ふたりはなぜ知り合ったのか。お互いにどこに惹かれ合ったのか」といういわば「ふたりだけの出来事」を聞いて、そこに力点をおくようにしたのである。「お互いにここが好きだと思い合っていること」を披露宴でバラすようにしたのである。これはウケた。


そして必ず最後でしめくくるのはハイネのことばだ。「愛する者同士は、いつも川の同じ岸辺を歩いてください。川の上流は細いので、ついとんだり、またいだりしてちがう岸にいくこともあります川の上流ではそれが可能ですが、川幅が広がってだんだん下流になると、しまいには橋のないところでは互いに渡れません。声を限りに叫び合っても、二度と一緒に歩くことができなくなる場合もあります。ですから、愛する者同士は、いつも同じ岸辺を歩いてください」


・わたしが「落語家を意識している」というのは事実だ。「3分か5分に一回は必ず笑わせる」ということを目標にしている。したがって、笑わせるネタは古いものではダメだ。やはり「生きのいいネタ」が必要になる。


「レジュメ」は絶対につくらない。というのは、一回々々が私にとって真剣勝負だからだ。講演も一回々々が新しい作品なのである。そのためには最初の3分から5分の間、いわゆる落語における “ 枕 ” 的話をしながら、反応を見る。そして「今日のお客さんは、この程度なら理解してもらえる」という基準をつくる。これは「その日・その時の・聴衆」を見極めて決める。だからあまり難しいことは話さない。ましては「説教じみた話」は加えない。むしろ、おもしろおかしく話す「知っている人の、知らない話」を加えたものだと案外、耳を立ててくれる。いわゆるご当地ソング」が大切になってくる。これは事前に「その地域の歴史と、よく知られている歴史上の人物」が何であり、誰であるかを事前に調べる必要がある。これに「わたしなりの解釈」を加え「現在の日本の実情や、経営者やリーダーが置かれている状況」などをもとに組み立てる。


・資料として使うのは『各県の歴史』(山川出版社であり『各県の歴史散歩』である。またかつて国鉄(今のJR)が発行した『各駅停車』という本だ。これも全県分を持っている。


「人前で話すコツ」ということは、取りも直さず「聴き手の立場に立って考える」ということに尽きる。聴き手が「どういうことを聴きたがっているか」という内容と「どのような表現で聴きたがっているか」という、話法の技法で成り立っている。


・私はすでに70歳を過ぎたが「とても年とは思えない」といわれる。若さの秘訣は「貪婪(どんらん)な覗き根性と、好奇心以外ない」と思っている。そして「それを支えるのは、何といっても自身の情熱であり、同時に人間好き以外ない」ということである。キザな言葉を使えば「人前で話すコツの根源は、やはりヒューマニズムだ」ということになろうか。


へー!ナルホド!さっそく今日から使ってみます。φ(..)メモメモ オススメです。(・∀・)



童門流 人前で話すコツ こうすれば自信が持てる、楽しくなる