この本は、深いなあ。人間界の、夫婦の、初恋の、前世の、出会いと別れを、挑戦と保守、などいろいろなテーマが内在しているなあ。
春夏秋冬を舞台に、金魚鉢に住んでいる赤い金魚が主人公。自分はいつからここにいるのか。もっと大きな世界にいたはずなのに思い出せない。どうやら「海」というのがあったらしいと誰かに聞いた。
そこに黒い金魚が入ってくる。まっくろでつやつやしていて、それに、なんて大きくてきれいな目。
「ここは ずいぶん ちっぽけなところだね」
「そうなの? ここは ちっぽけなの?」
「むかし ぼくは、 青くて大きな世界に 住んでいた。
仲間もたくさんいて すごくにぎやかだった。空には いろとりどりのお日さまが
あって 夜も輝くんだ」
そして二人の(二匹の)生活がはじまる。
やっぱりマンネリの生活から飛び出したくなるよね。外の世界をみたくなるよね。
チャレンジしたくなるよね。
読後に感想を話し合いたいなあ。オススメです。(=^・^=)