「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「阿久悠」(KAWADE夢ムック 文藝別冊)


阿久悠 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)


明治大学出身の大先輩、そして歌謡界の巨匠、阿久悠先生。このブログでも何度も紹介しているよね。この本は、「阿久悠没後10年。天才作詞家として、手掛けた歌5000曲。「時代」と「言葉」に命をかけた昭和歌謡界の巨星、その魅力にせまる!」そのエッセンスを紹介しよう。


・(ヒャダイン)最初に聞いたのは山本リンダさんのベスト盤。それで「何だ、このブッ飛んだ歌詞は!」と驚いたんです。そこから阿久先生の存在を意識してピンク・レディーも聴き直し、「うわ、これもすぎクレイジーだ!」と。だから僕の阿久先生のイメージは「ブッ飛んだ作詞家」というとこからスタートしています。


・阿久先生の歌詞って、ご自身も仰っていましたけど、一つ一つの言葉が強い。だから聞き手は一つの一つの言葉から、10、20、30のことを想像できるんです。阿久先生の歌詞は引き算がとても巧みだと感じます。歌詞の引き算って、リスナーを信頼し、その読解力を信じていないとできないことですから。


・(深田太郎当時の阿久は、一日三時間睡眠で、その生活を20年ほど続けていましたから。ものすごい密度で生きた人生でしたし、焦燥感や使命感もあったと思います。70歳まで生きただけでも、僕は長生きしたなと思います。


・(小林亜星)阿久さんは旅をすると、カメラマンがシャッターを切るみたいに、気持ちの中でシャッターを切ると言ってました。メモ魔でもあるけど普通のメモと違う。バスを待っていたとき面白い女が立っていたとか書いてあるのね。本人以外には何の意味もなさないんだけど、阿久さんにとってはイメージの宝庫だった。目の前のものを記録したいんじゃんなくて、そこから受けたインスピレーションを切り取っているんですよね。


久しぶりに聴いたけど、山本リンダ「奇跡の歌」はすごいなあ……確かにぶっ飛ぶなあ……!改めてそのスゴさを思い知らされましたー!オススメです。(・∀・)
https://www.youtube.com/watch?v=xaBhSXC9gfc




阿久悠 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)