日記力―『日記』を書く生活のすすめ (講談社プラスアルファ新書)
大学の大先輩、阿久悠大先生。数々のヒットを夜に送り出してきた稀代のヒットメーカー&作詞家。その秘密が「日記」にあったのだ!
「テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット…。情報が氾濫する時代、逃してはいけない大切なことをメモにとる!自分なりに、情報を自由に書く新しい日記の書き方」そのエッセンスを紹介しよう。
・今の世の中は、情報という言葉にみんなが騙されている時代です。情報化社会といいますが、全員が同じ情報を得るということですから、逆にいえば情報がないのといっしょです。小学生から大人まで、誰もが同じ情報を拾えるということは、もう、そこには情報価値というものは存在しないといえるでしょう。他のみんなと同じ情報に流されるのではなく、日々の生活の中で、自分の日記にしか書けないだろうというものを見つけ出す。それが人間の感性そのものということになっていく。そうした書いたものが、自分の役に立つのであれば、こんなよいことはありません。
・僕らは今、そして、これからどう生きていくかも大切だが、どのような時代に生まれ、どのような時代の中を生き、誰から何を得、誰に何を渡し、存在してきたかということを、もっと確認したほうがいいと思う。大ざっぱな歴史学や多数決の社会学でない、時代を完治する個人の感覚をもっと大切に考えるべきじゃないでしょうか。日記を、こうしたことを考えるためにあるんです。
・かつては、愛というのは没頭するものでした。だから、男と女と二人だけ、世界は二人だけ、世の中で何が起ころうとも知らない、というのが当たり前だとされてきた。でも、今はもしかしたら、愛を語らうときでも、テレビをつけたままでいるかもしれません。そうなると、愛し合う二人がいっしょにいるときに「ニュース速報」が入ってきたら、急遽愛は中断にして二人揃ってニュースのほうに見入っていることもあり得る。僕は、そうやって二人でニュースを見ているほうが、かえって自然だと思ったりするわけです。
・言葉というのは、すごいもので、映像も匂いもすべて伝わるのです。言葉を聞いていたからといって、実際に体温が伝わるはずがないのに、なぜか熱いと感じたりする。こうした不思議な現象が起きるからこそ、言葉を大切にした。
ワタシにとって、このブログが日記のようなもの。これからも続けていきます。オススメです。(・∀・)