「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「上野アンダーグラウンド」(本橋信宏)

 


上野アンダーグラウンド


私が日本で二番目に大好きな街が、上野・御徒町界隈である。以前勤めていた保険会社が上野支社だったということもあり、毎年恒例の「バースデイライブ」の会場が御徒町ということもあり、馴染みもあり、昼間から飲める行きつけの立ち飲み屋があり、とホント、大好きなのだ。(・∀・)!


さて、この本。「横丁、路地裏、色街跡昭和の怪しさを訪ね歩く話題作『東京最後の異界 鶯谷著者の最新作!アメ横、パチンコ村、キムチ横丁、宝石街とスラム街、男色の歴史、昭和テイストな謎の風俗ビル、不忍池にたたずむ闇の女たち――数奇な歴史と大地の高低差が生んだ、日本一カオスな街。人はなぜこの街に引き寄せられるのか。潜入取材で描く上野の裏側と不思議な魅力、そこに生きる男と女を活写する」そのエッセンスを紹介しよう。


上野は暗黒星雲のようにあらゆるものを、渦の中に巻き込む高田馬場駅ホームの標識。

外回り 池袋・田端・上野方面
内回り 新宿・渋谷・品川方面

新宿・渋谷・品川という都心の南西部を走るモダンで流行に敏感というイメージ。
それに対して池袋・田端・上野という城北地区を走る野暮ったく流行遅れのイメージ。
例えていうなら、陽と陰であろう。上野は野暮ったさと地方色に彩られた庶民の街だ。多くの人々がここ上野に集うのも、どこか田舎臭くも心安らげる日本人の原点があるからではないか。
実は、上野という街は流行の発信地として、明治期から最先端を走り、いくつもの日本初を生んできた


日本初の公園「上野恩賜公園」、動物園「上野動物園」、喫茶店「可否茶館」大博覧会「日清戦争戦勝祝賀会」、地下鉄「銀座線」、日本初のエレベーターガール「上野松坂屋」、カツサンド「井泉」、お子様ランチ「上野松坂屋」、日本初のパンダ、日本初のモナリザ公開など。

いにしえから聖と俗は背中合わせに存在する。互いの位置づけを際立たせようとするのか、聖なる土地には俗なる土地が隣接する。なぜか?わが国でもっとも知られる街であり、誰もが一度は訪れる上野には、現代版外魔境として多くの秘密が眠っていた。上野に惹き込まれる人々のように、私もまた渦に巻き込まれていく。上野ワンダーランドへー。


その他、縄文時代の地形の名残」「上野をめぐる霊的戦い」「男色の街上野」「幻の漫画家・山川純一くそみそテクニック」」「会員制ホモサウナに潜入」「男たちの酒池肉林」「バタヤという職業」「アメ横の光と影」「不忍池の蓮の葉に溜まる者たち」「事件とドラマは上野で起きる」など。


はー……スゴい、スゴすぎる……ワタシの知らないディープなスポットがたくさんっ!上野に飲みに行こう!超オススメです。(・∀・)


 


上野アンダーグラウンド