「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「トンカツの丸かじり 3」(東海林さだお)

 


トンカツの丸かじり


ヤバイ……最近、食べることと野球の本しか読んでいないじゃん……。(*´∀`) まあもともと乱読だからいいけどさ!


全作品を読破を目指している東海林さだお氏の「あれも食いたいこれも食いたい」の丸かじりシリーズ。第三弾がこの本!(・∀・)


「人生いろいろ、食い物いろいろ、エッセイも種種雑多。ヘーソクとコントンの世界で「丸かじり」を読める日本人はシアワセだ!貧しい時代を思い出す、でもなつかしいイモのツルを食べてみる、ビアホールにおける“枝豆まじりの人は大したことない”の法則発見、スキヤキの“肉疑惑”を追及する、あこがれの「粋に蕎麦屋で一杯」に挑戦、いまどきの野菜たちを叱る、自家製ナマリ節のうまい作り方教えます……身近な食べ物に対して、著者の飽くなき追求は続く」そのエッセンスを紹介しよう。


【栗の疑心暗鬼】


イガをかぶった栗を見ていると、つくづく気の毒に思う。
なんもそんなに世の中を警戒しなくてもいいのにと思う。
そんなものかぶらなくとも、十分その実は守れるではないか。
そう言ってやっても栗は納得しない。
栗は用心の上に用心を重ねている。
過剰防衛とも思える重装備で、身辺を警護しているのである。
いろんなものをかぶろう、かぶろうとする。
まずは渋皮。さらに強固な胴着のような堅い鬼皮。さらにその上に、
イガというトゲつきのアデランスをかぶっちゃう。三段トリプル増毛法、じゃなかった
三段防衛法を採用しているのである。


【ドックあがりのトンカツ】


人間ドックは、前夜の8時から検査終了の翌日の正午まで、水一滴さえ口にすることなく過ごさなくてはならない。
こうして「16時間飲まず食わず男」というものができあがった。
これはこわい。こういう男は何をするかわからぬ。
徹夜明けとか、官僚あがり、短大出とかいうことばがあるが、まさにこれ。ドックあけであり、ドックあがりであり、ドック出でもあった。
ムショ帰りならぬ、ドック帰りの身分でもあったのだ。「もう、何をしてもいいんだ」「もう、何を食ってもいいんだ」それは「胃にドシンくるもの=トンカツ内定」と、早くも内定をもらって、ぼくはトンカツ屋を探し始めた。


確かにあるよねー!(・∀・) やっぱり東海林さだおはオモシロイなー!オススメです。


 


トンカツの丸かじり