「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「パンダの丸かじり 43」(東海林さだお)

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おそらく東海林さだおさんの著作はほぼコンプリートしたのだと思うっ!あとで確かめようっ!これからは新作を中心に読破すればいいよね〜!♪(・∀・)

 
週刊朝日の超長寿連載「あれも食いたいこれも食いたい」待望の最新刊。定番シリーズ第43弾!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
「パンダかわいや」
 
パンダはかわいい。シャンシャンは特にかわいい。子猫の動作もかわいいが、たとえば10枚写真を撮ると7枚がかわいいという程度だが、シャンシャンは10枚撮ると10枚全部かわいい。打率10割。生き仏という言葉があるがまさに生きシャンシャン。外国ではパンダは日本ほど人気がないという。「かわいい」の文化は日本独特のものらしい。
 
パンダ……。いい名前だ。確信に満ちている。「だ」と断定しているところがいい。これがもし、パンデンネンとか、パンダべとかだったら、人々は急にヘナヘナとなり、急にパンダに対する愛情が薄れるはずだ。パという破裂音に爽快感がある。これがもし濁音だったら……。バンダということになり、急にナマって発音しなければならなくなりやはり愛情が薄れる。パのあとのンダにも含蓄がある。パの爽快感を好感をもってンダンダ」と肯定しているのだ。
 
「背脂チャッチャ七草粥は?」
 
もし「春の七草」ではなく、「春の二草」だったら人気は続かなかっただろうと思う。とっくに絶滅していたと思う。グループの強さ。七草粥は正直言って旨いとかまずいとかいうものではない。正直言うとまずい。だがグループを組むと、とたんに、グループの中のナズナちゃんが好き、という人も出てくるし、スズナちゃんかわいい、という人も出てきて、がぜんグループとしての魅力を発揮しはじめる。
 
「ビビンバはラテンの匂い」
 
ビビンバ丼は他の丼物と比べると興奮度は低い。感激度も薄い。刑事物で、頃合いを見て刑事が容疑者にカツ丼を出すシーンがよくあるが、ここぞというときにビビンバ丼を出しても容疑者は白状しないと思う。意地になって自白が遠のき、かえってややこしくなると思う。
 
特に、かっぱ巻きの時はよい時」「日本の行事 その未来」「「キャベツ蕎麦」に驚く人々(南天)」「チャーシュー天ぷらとなる」「カリカリ梅の孤独」「目出たくないのにお赤飯」「コッペパン復活!」「「いきなり」が効いた!」「ざんねんなサクランボ」「心はやたけにはやれども」「「アチーズ・ロウ」の日々」など。

 

やっぱり東海林さだおさん、健在だねー!♪ このシリーズ、ずっと続けてほしいなあ。オススメです。(・∀・)


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